【株式市場】前場の日経平均は47円安、日銀の金融政策を読み銀行、保険など高い、TOPIXは堅調

◆日経平均は3万649円44銭(47円52銭安)、TOPIXは2236.04ポイント(4.80ポイント高)、出来高概算(東証プライム)はやや増えて8億2023万株

 10月31日(火)前場の東京株式市場は、日銀が30日から31日にかけて開催している会合で政策金利の上限を一段柔軟化するとの観測を受け、金利上昇の見方が優勢になり、みずほFG<8411>(東証プライム)などの銀行株や第一生命HD<8750>(東証プライム)などの保険株が一斉高。四半期決算が好調で自社株買いを発表した大東建託<1878>(東証プライム)、積水化学<4204>(東証プライム)などもしっかり。27日に好決算を発表した日清製粉G本社<2002>(東証プライム)は連日高値を更新した。日経平均は取引開始後の144円31銭安(3万552円65銭)を下値に持ち直し、中盤に一時16円13銭高(3万713円09銭)まで上げ、前引けは小幅安にとどまった。TOPIXは小高いままで反発基調となった。

 富士通<6702>(東証プライム)が連日高値を更新し27日発表の四半期決算に加え証券会社による投資判断の引き上げも好感。アンリツ<6754>(東証プライム)はストップ高となり、通期業績予想を下方修正したが直近3カ月の収益急回復が目立ったもよう。リケンテクノス<4220>(東証プライム)は業績予想の増額と自社株買いが好感され気配値のままストップ高。日本アビオニクス<6946>(東証スタンダード)は第2四半期の大幅増益や国会での防衛費に関する論議など好感され一時ストップ高。アクアライン<6173>(東証グロース)はクシム子会社など複数社との資本業務提携が好感され2日連続ストップ高。

 東証プライム市場の出来高概算はやや増えて8億2023万株、売買代金は1兆9741億円。プライム上場1659銘柄のうち、値上がり銘柄数は907銘柄、値下がり銘柄数は696銘柄。

 東証33業種別指数は24業種が値上がりし、銀行、保険、小売り、その他金融、医薬品、水産農林、硝子土石、サービス、食料品、パルプ紙、鉱業、などが高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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