【株式市場】日経平均、5日ぶり反落で215円安、TOPIXは最高値更新

■グロース株中心に利益確定売り、米国株安も重荷に

 10月8日、日経平均株価の大引けは、215円89銭安の4万7734円99銭となり、5営業日ぶりに反落した。米国株の下落と、前週までの急騰を受けた利益確定売りが重なり、特にグロース株やハイテク関連の一角に売りが出た。一方で、円安進行による押し目買いや一部の金融・素材株は堅調で、市場全体の下支え要因となった。

 東証株価指数(TOPIX)は終値3235.66ポイントと前日比7.75ポイント高となり、4日続伸。3日連続で終値ベースの過去最高値を更新した。東証プライム市場の出来高は22億1874万株、売買代金は5兆8674億円に達した。業種別では33業種中14業種が上昇し、非鉄金属、水産・農林、保険が値を上げた一方で、ゴム製品、精密機器、パルプ・紙など19業種は下落した。

 個別では、河西工業<7256>(東証プライム)(36.59%高)、オーネックス<5987>(東証スタンダード)(25.54%高)、フジタコーポレーション<3370>(東証スタンダード)(24.92%高)などが大幅高となり、ストップ高銘柄も11銘柄に上った。一方で、VLCセキュリティ<2467>(名証ネクスト)(22.47%安)、データセクション<3905>(東証グロース)(13.64%安)など、急落銘柄も目立った。日経平均は上昇基調から一服したものの、TOPIXの高値更新や個別株物色の広がりが市場の底堅さを印象付けた。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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