フライトソリューションズ、タッチ決済をAndroidタブレットで実現する「Tapionタブレット」登場

■テーブルトップオーダーに最適なNFC・LTE搭載の10インチ大画面タブレット

 フライトソリューションズ<3753>(東証スタンダード)は13日、タッチ決済(※1)を市販のAndroid端末で実現するTapion(タピオン)において、近年飲食店を中心に導入が進んでいるテーブルトップオーダー(TTO)(※2)に最適なNFC・LTE搭載Androidタブレット「Tapionタブレット」を販売すると発表。これにより、Androidタブレットの持つ機能はそのままに、座席でもセルフオーダーからTapionでのテーブル会計までを実現することが可能になり、飲食店での店舗業務・オペレーションの大幅な効率化を図れる。なおTapionタブレットは2024年初旬頃よりパイロット運用加盟店にて評価・運用を開始し、2024年春頃を目処に量産を開始する予定である。

 Tapionは、タッチ決済を市販のAndroid端末で実現する技術「Tap to Phone」(※3)を使って開発された国内初(※4)の新決済ソリューションで、専用決済端末の導入コストを抑えながらキャッシュレスを実現したいカフェ、カジュアルレストラン、キッチンカー、屋台、朝市などの小・中規模事業者、並びにオフィスや家庭などへの訪問販売を行なっている加盟店に向け2022年11月より展開している。なお、Tapionではシンプルなキャッシュレス決済ができる「スタンダード版」、POS機能や商品管理まで可能な「POS版」の2種類のラインナップがある。

 Tapionタブレットの誕生背景として、現在、飲食業界では新型コロナウイルスの影響で設備投資を控えていた多くの企業が、人件費削減、業務効率化、及び多言語化によるインバウンド需要への対応としてTTOの積極的な導入を検討している。同社では、2022年11月よりTapionのパイロット運用を開始して以来、TTOのテーブル会計としてTapionの引き合いを数多くもらった。しかしTTOでは顧客がセルフオーダーする際、大画面を有しているタブレットが必要となる一方で、AndroidではNFCが搭載されているのは主にスマートフォンのみとなり、現在、特殊用途を除いてはAndroidタブレットにNFCが搭載されている商品は販売されていなかった。このような背景から今回、汎用のAndroidタブレットにタッチ決済で必要な機能を搭載した「Tapionタブレット」の製品化を行った。TTO導入を検討している飲食店としては、主に複数フロアに展開している大型店舗や個室を多く有している店舗、また訪日外国人が多い店舗などが挙げられ、今後Tapionタブレットを軸にTTOアプリケーションを提供しているベンダー様と協業を進め、積極的に販売促進をしていく予定である。

 またTapionタブレットには2Dバーコードリーダーを標準搭載しており、各種QRコード決済、クーポンの読取にも対応していく。なおTapionタブレット搭載の2Dバーコードリーダーは、一般的なタブレット内蔵のカメラとは処理時間、及び処理精度が大きく異なり、テーブル会計でのよりスマートなQR決済を推進致する。更にTapionタブレットのオプションとして回転スタンドも用意しており、TTOだけではなく、集合レジなど対面接客を想定した店舗運用まで考慮した設計となっている。

■Tapionタブレットの主な特徴

·飲食店でのTTO(テーブルトップオーダー)端末
·液晶面/背面の両面で機能するNFC/FeliCaリーダを搭載
·10インチの液晶パネルを採用
·LTE(5G)通信機能を搭載
·2Dバーコードリーダを搭載
·充電クレードル付属
·専用回転スタンド(オプション)

※1 タッチ決済

 日本を含む世界約200の国と地域で展開されている国際標準のセキュリティ認証技術を活用した決済方法である。対応の端末にタッチ決済対応のカード(クレジット・デビット・プリペイド)または、スマートフォン等をかざすだけで、サインも暗証番号の入力も不要※で、スピーディかつ安心・安全にお支払いが完了する。ご利用頂ける店舗は、コンビニエンスストア、ファストフードレストラン、スーパー、飲食店、ドラッグストア、書店、百貨店、商業施設など、日常生活における利用シーンがますます拡大している。(※一定金額を超えるお支払いは、カードを挿し暗証番号を入力するか、サインが必要となる。)

※2テーブルトップオーダー(TTO)

 主に飲食店などにおいて座席に設置されたタブレット端末を介して顧客自身が注文を行うシステムで、セルフオーダーとも呼ばれている。テーブル上のタブレット端末から直接キッチンへ注文情報が届くため、オーダーミスの防止やスタッフの業務効率化にもつながる。

※3 Tap to Phone

 市販のAndroidスマートフォンまたはタブレットを、追加的なハードウェアなしに、タッチ決済用の決済端末として利用できる新たな決済ソリューションである。Tap to Phoneは、すでに欧州、中東、アフリカ、アジア太平洋、南米の数多くの国々で稼働している。他にも「Tap on Phone」、「Tap on Mobile」などと呼ばれることもある。クレジットカード業界のセキュリティ標準化団体「PCI SSC」にてTap to Phone向けのセキュリティ要件が定義されている。iPhoneも米国でTap to Phoneのサービスを発表しており、世界的にTap to Phoneが広がる様相を呈している。

※4 FIME Japan調査による

(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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