フジ・メディアHD、東映アニメ株売却で280億円超の特別利益、2026年3月期純利益を上方修正

■当期純利益予想を100億円から165億円に引き上げ

 フジ・メディア・ホールディングス<4676>(東証プライム)は9月12日8時45分、東映アニメーション<4816>(東証スタンダード)が実施する海外市場での株式売出しに参加し、保有する同社株式の一部を売却した結果、2026年3月期第2四半期に特別利益を計上する見込みであると発表した。売却株数は1,057万5,000株で、一株当たりの売却価格は2,835円、売却総額は299億8,000万円に達し、これにより280億8,800万円の売却益が発生する見通しである。受渡期日は9月17日を予定している。

 同社はこの特別利益の発生を受けて、7月31日に公表した2026年3月期の連結業績予想を修正した。売上高、営業利益、経常利益、当期純利益の予想値は据え置かれたものの、親会社株主に帰属する当期純利益を従来予想の100億円から165億円に上方修正した。これに伴い、1株当たり純利益は48円20銭から79円52銭へと増加する見込みである。

 今回の修正は、当初見込んでいた投資有価証券売却益を上回る利益が発生することが確定したためである。同社は、発表時点で入手可能な情報に基づく予想であり、今後の事業環境や市場動向によっては実際の業績が変動する可能性があると説明している。なお、本件売出しは米国内での有価証券募集を意図したものではなく、勧誘は日本国外の非居住者を対象として実施される。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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