6日新規上場のQPS研究所は後場も買い気配のまま公開価格の92%高(13時現在)

株式市場 IPO 鐘

■小型SAR衛星でリアルタイムな地球観測データの提供めざす

 6日新規上場となったQPS研究所<5595>(東証グロース)は前場、買い気配のまま値がつかず、後場も気配値を上げて13時には寄り後は750円の買い気配(公開価格390円の92%高)で上値を追っている。まだ初値はついていない。

 低コストの小型SAR(Synthetic Aperture Radar:合成開口レーダー)衛星36機のコンステレーションを構築することにより、昼夜や天候を問わず準リアルタイムで地球の観測データを提供することを目指して事業展開を行っている。

 発表によると、ロシアによるウクライナ侵攻では、SAR衛星による戦況把握が当初劣勢と見られたウクライナを情報戦で優位に立たせることに寄与したと言われており、SAR衛星に対する注目が急激に高まった。日本でも、内閣府に設置された宇宙政策委員会は2021年1月に「宇宙開発利用加速化戦略プログラムの執行に関する基本方針」をまとめた。令和5年度に内閣府を主担当とするプロジェクト「小型SAR衛星コンステレーションの利用拡大に向けた実証」に総額30.1億円の予算が配分され、当社は採択事業者の1社として選定されている。

 業績見通し(2024年5月期・個別、会社発表)は、売上高が14億47百万円(前期比288.9%増)、売上総利益は6億01百万円(同285.3%増)、営業損失4億70百万円(前期も損失3億14百万円)、当期純損失は7億13百万円(前期も損失11億5百万円)を見込んでいる。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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