ヒーハイスト、資本コストなど意識する経営を進めROEや配当性向の拡充を目指す

■ROEは2027年3月期までに8%以上、配当性向は20~30%に

 ヒーハイスト<6433>(東証スタンダード)は12月12日の15時に「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応について」を発表し、足元で低位にとどまっている資本収益性指標のROE(株主資本利益率)を2027年3月期までに8%以上とするなどの目標を掲げ、取組みを強化するとした。自社株買いも積極活用する。

■配当性向は19年3月期に22.5%を実現した実績

 同社では、半導体関連や自動化、省力化による市場拡大を背景に中長期的なシェア拡大が見込まれる中、これらを着実に取り込むために設備投資を積極的に行ってきた。その成果をスマート生産として生産効率を向上させ、売上増加を図ってきたが、足元のROEは低位に留まっており、2022年3月期の7.0%から23年3月期はマイナス0.1%に至った。

 これらの改善に向け、現在進めている中期計画『Hephaist Vision 65』を着実に遂行することにより、各投資の成果を出し、27年3月期には売上高30億44百万円(23年3月期比26.0%の増加)、営業利益3億83百万円(23年3月期は小幅赤字)の達成を目指す。資本収益性指標であるROEについては、27年3月期までに8%以上を目指す。

 また、株主還元の強化も進め、配当方針として、連結配当性向を27年3月期までに20~30%に強化する。2019年3月期は22.5%を実現し、21年3月期には14.7%を実現した実績がある。

 さらに、自己株取得(自社株買い)を有効に活用し、人事戦略などに使用する。株主や投資家とのコミュニケーションの機会を充実させIR活動の拡充を図る。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■ガソリン・軽油の暫定税率廃止法成立  ガソリン暫定税率廃止法は11月28日に成立し、ガソリン税2…
  2. ■うつ・統合失調症・発達障害を脳から理解する、最前線研究を平易にまとめた一冊  翔泳社は11月25…
  3. 【新築マンションの短期売買を分析】  国土交通省は11月25日、三大都市圏および地方四市の新築マン…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■「大きく産んで小さく育てる」IPO市場、期待裏切る後半戦  48勝2分10敗である。2025年の…
  2. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  3. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  4. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  5. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  6. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る