NTTはACCESSの株式12.9%取得へ、IOWNの発展に向けて資本提携

■NTTはACCESSの第2位の株主になる予定

 日本電信電話(NTT)<9432>(東証プライム)と、ACCESS<4813>(東証プライム)は12日、光を中心とした革新的技術で高速大容量通信・超低消費電力なネットワーク・情報処理基盤を目指すIOWN(※)の発展を目的とした資本提携の締結に合意したと発表。NTTは、ACCESS普通株式5,134,600株(発行済株式総数の12.9%)を取得し第2位の株主になる予定である。

■両社はIOWNに必要なUI/UXの研究開発や「Beluganos」のグローバル展開を強化

 両社は、2021年7月に業務提携を締結し、IOWNに必要とされるUI/UXの研究開発や、ACCESSの100%子会社であるIP Infusionの体制を活用してNTTのソフトウェア製品をグローバル展開するためのバリューチェーンの先行整備を進めてきた。また、IP Infusionの技術を組み合わせてホワイトボックス装置対応のネットワークOS「Beluganos」の販売・サポートをNTT-ATより行ってきた。今回の資本提携により、これらの取り組みをさらに発展・強化する。

■今後もオープンイノベーションとグローバルパートナーとの連携を推進

 NTTグループは、パートナーとの共創などを通じ、オープンイノベーションを推進し、自らのネットワークを変革する活動と顧客のネットワークの高度化に取り組む。並行して、開発/自社内での運用/販売・サポートの体制を強化することで、持続的な開発のサイクルを回し、将来の光電融合デバイスを搭載した低消費電力サーバの提供に向けて、今後もグローバルパートナーと連携してIOWNサービス・プロダクトの開発・社会実装を進める。ACCESSは、保有するブラウザ技術およびIoT技術をIOWNの様々なユースケースに実導入するための取り組みを推進する。

【用語説明】
IOWN構想=あらゆる情報を基に個と全体との最適化を図り、光を中心とした革新的技術を活用し、高速大容量通信ならびに膨大な計算リソースなどを提供可能な、端末を含むネットワーク・情報処理基盤の構想。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  2. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  3. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  4. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…
  5. ■九州地盤銘柄に割安感、福証単独上場企業にも注目集まる  東京エレクトロンやアドバンテストなどの半…
  6. ■参院選で与党過半数割れ、石破政権の行方不透明に  7月20日投開票の参議院議員選挙は、大手メディ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る