【株式市場】前場の日経平均は349円安、自動車株や大手商社株など総じて軟調

◆日経平均は3万2620円75銭(349円80銭安)、TOPIXは2301.60ポイント(30.68ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は7億8167万株

 12月18日(月)前場の東京株式市場は、NYダウ7日続伸にもかかわらず自動車株や大手商社株が総じて軟調に始まったまま一進一退となり、ソニーG<6758>(東証プライム)も軟調で半導体関連株は高安混在となった。米国の来年利下げ観測などに米ニューヨーク連銀総裁が釘を刺したと伝えられたことなどが手控え要因になったもよう。一方、日本郵船<9101>(東証プライム)などの海運株は大きく出直りアジア地域と北米を結ぶコンテナ輸送の回復報道など好感。日経平均は201円安で始まり、午前10時頃から11時過ぎまでは下げ幅400円前後でもみあい、一時429円32銭安の(3万2541円23銭)まで下押したが前引けは下げ幅300円台に持ち直した。

 ギフトホールディングス<9279>(東証プライム)が急伸して出直り前取引日発表の10月決算を好感。Link-U<4446>(東証プライム)は第1四半期決算が好感され急反発。麻生フオームクリート<1730>(東証スタンダード)は政治銘柄の思惑売買が再燃とされ出直り急。アドバネクス<5998>(東証スタンダード)は米国での医療機器用精密バネ拡大など注目され急反発。かっこ<4166>(東証グロース)はIR対応の整理やROBOT PAYMENTとの提携効果への期待などで一段と上げストップ高。グッドスピード<7676>(東証グロース)は欧州系ファンドによる保有が伝えられ一時ストップ高。

 18日新規上場となった雨風太陽<5616>(東証グロース)は買い気配で始まり、取引開始から40分を過ぎた午前9時42分に1320円(公開価格1044円の26%高)で初値をつけた。その後1326円まで上げる場面を見せ、前引けは1107円。

 東証プライム市場の出来高概算は7億8167万株、売買代金は1兆8060億円。プライム上場1661銘柄のうち、値上がり銘柄数は184銘柄、値下がり銘柄数は1456銘柄。

 東証33業種別指数で値上がりした業種は海運1業種にとどまり、下落率の小さい業種は、精密機器、その他製品、パルプ紙、輸送用機器、化学、倉庫運輸、鉱業、などとなっている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■金先物と原油価格、史上最高値に迫る―地政学リスクが市場に与える影響  今週のコラムは、異例中の異…
  2. ■「虎」と「狼」の挟撃を振り切り地政学リスク関連株で「ピンチはチャンス」に再度トライ  東京市場は…
  3. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  4. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る