【編集長の視点】ピクスタは最安値更新も独自ビジネスモデルを評価し初押しは買いの直近IPO株人気が再燃余地

編集長の視点

ピクスタ<3416>(東マ)は、50円高の2430円と急反発して始まったあと、125円安の2255円と下ぶれ9月14日ザラ場につけた上場来安値2300円を下抜いている。同社株は、今年9月14日に公開価格1870円で新規株式公開(IPO)された直近IPO株で、初日に公開価格を651円上回って2521円で初値をつけて上場来高値2770円まで買い進まれ、前日15日は2368円と調整し地相場模索を続いている。ただ、下値には、初押しは買いとしてネット関連の独自ビジネスモデルを評価した直近IPO株買いが交錯している。全般相場が、FRB(米連邦準備制度理事会)の9月16日~17日開催のFOMC(公開市場委員会)を前に、政策金利が引き上げられるのか見送りとなるか見極めるやや慎重な市場ムードが残るなか、最悪ケースとなった際の逆行高展開期待も底流している。

■デジタル素材のクリエイティブ・プラットフォームでアジアトップを目指す

同社は、写真、イラスト、動画などのデジタル素材をアマチュア、プロフェショナルを問わずクリエイターが販売できるオンラインマーケットサイト「PIXTA」を運営している。サイトに投稿される素材は1日に1万点以上、提供する素材は1300万点以上に達している。事業環境は良好で、従来、新聞、書籍、チラシ、カタログなどの紙媒体を中心とした広告などに用いられる素材は、広告代理店、デザイン制作会社などの広告専門企業に使用されるのが一般的だったが、インターネット環境の発展に伴うホームページの充実、SNSや個人ブログの流行、さらに技術革新によるデジタルコンテンツの制作コストの低下などを背景に、デジタル素材のニーズが高まり、同素材の利用範囲も動画広告を含むインターネット広告やデジタルサイネージ(電子看板)などのデジタル販売促進ツール、電子書籍、スマートフォンアプリなどに裾野が広がっている。

このため「PIXTA」の素材点数は、平成26年度現在で前年度比53.0%増の983万点、単品販売の月間購入者は、同25.3%増の17万3000人、単品販売の平均月間購入額も、同6.0%増の5979円と高成長し、業績も好調で、今12月期業績は、売り上げ13億6700万円(前期比28.0%増)、営業利益1億3000万円(同33.7%増)、経常利益1億900万円(同10.8%増)、純利益1億100万円(同11.8%増)と予想している。今後も、2010年から本格参入した動画素材や台湾、シンガポールなどへの海外展開、さらに単品販売から定額販売をさらに積極化し、同サイトをアジアNo.1のクリエイティブ・プラットフォームとし、業績を高成長させる。

■公開株式数52万株が好回転し上値チャレンジに再発進へ

株価は、IPO初日の売買高が、227万株と公開株式数52万6300株の約4倍、2日目も152万株と高水準で推移、売り方、買い方ともに好回転していることを示唆している。直近IPO株の相対的な上値のシコリの薄さ、値動きの軽さを手掛かりに初押しをチャンスに上値チャレンジに再発進しよう。(本紙編集長・浅妻昭治)

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