日立造船は17年ぶりの高値、全固体リチウムイオン電池「初の商業ベース受注」に注目集まる

■「AS-LiB」、宇宙タイプは世界で初めて宇宙空間での充放電を確認

 日立造船<7004>(東証プライム)は2月27日、後場寄り後に9%高の1260円(109円高)まで上げて本日の現在高に進み、2007年以来の1200円台に進んでいる。27日朝、同社製の全固体リチウムイオン電池「AS-LiB」について「初の商業ベース受注、半導体製造装置メーカーが『AS-LiB』を採用」などと開示し、期待が強まっている。

 発表によると、全固体リチウムイオン電池「AS-LiB」は、これまで様々な業界向けのサンプル提供品を受注してきたが、実際の製品(装置)に組み込まれる商業ベースでの受注は今回が初となった。今後も継続的な受注が期待されるとした。

 また、「AS-LiB」は、国際宇宙ステーション(ISS)を構成する「きぼう」日本実験棟の船外実験プラットフォームに設置された「船外小型ペイロード支援装置(SPySE)」に軌道上実証装置(Space AS-LiB)を取り付け、世界で初めて宇宙曝露空間での充放電を確認するとともに、1年以上にわたる長期の充放電サイクル運用を達成することができたとした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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