富士通Japanと帝京大病院、紹介患者管理を高度化する実証開始

■前方連携から退院調整まで一元管理し、病院経営改善と地域連携強化を図る

 富士通<6702>(東証プライム)傘下の富士通Japanと帝京大学医学部附属病院は3月16日、紹介患者の受け入れ増加を目指し、データ分析および紹介患者管理の仕組みの構築に関する実証実験の開始を発表した。入院や手術を必要とする重症患者の前方連携と、退院後にかかりつけ医へ戻す後方連携を対象に、医事システムと電子カルテデータを活用した新たな情報分析と患者管理の仕組みを整える。

 実証実験では、帝京大学医学部附属病院の紹介患者受付・退院調整業務をデジタル化し、患者フローに沿って前方連携から後方連携までをワークフローで一元管理する。富士通Japanの「HealthCare Management Platform」も活用し、病院経営状況や紹介患者の動向を可視化・分析することで、受入予約や分析業務の効率化、データドリブンな集患を進める。これにより、医療連携室の事務業務を従来比30%削減する目標を掲げる。

 背景には、少子高齢化による医療従事者の負担増や物価高騰による経営環境の悪化、医療ニーズの複雑化がある。帝京大学医学部附属病院は年間3万人超の紹介患者を受け入れる一方、毎日約200件の電話やFAX対応に追われ、緊急受診や転院依頼の調整負荷が課題だった。今後は電子カルテとの連携範囲を広げ、治療プロセスを含む患者ワークフローの一元管理に発展させることで、病院経営改善と地域医療連携の両立、さらに他医療機関や地域への展開を目指すとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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