東急建設、現況3D画像と計画モデルを統合する独自システムを開発

■全国10カ所で試行運用、遠隔確認と合意形成の迅速化を後押し

 東急建設<1720>(東証プライム)は3月16日、現況3D画像と計画モデルを統合して閲覧できる独自システムの開発を発表した。Matterportの3Dスキャンカメラ「Matterport Pro3」と「Matterport Cloud」で取得した現地の3Dウォークスルー画像に、BIM/CIMモデルを重ね合わせる仕組みで、現況空間と将来の計画を同一画面上で比較できる。Matterportの3D画像とBIM/CIMモデルを統合するシステムとしては国内初としている。

 開発の背景には、2024年4月の時間外労働上限規制適用を受けた建設業界の生産性向上と業務変革の加速がある。従来は遠隔で現況確認ができても、完成形や仮設計画の3Dモデルを重ねた検討は難しかった。新システムでは、施工前段階で既存構造物との干渉や制約を事前に確認しやすくなり、手戻り防止や施工品質向上、工期短縮につながる。また、発注者や行政機関、地域住民とも直感的に情報共有しやすく、合意形成の迅速化にも寄与する。

 現在は東京メトロ銀座線渋谷駅や東武鉄道とうきょうスカイツリー駅を含む、土木・建築の全国10カ所で試行運用を進めている。PCやタブレット端末から多角的に現場状況と計画を照合でき、現場監督の移動負担軽減にも役立つ。今後は初期版運用で得た知見を踏まえて機能改善を進め、国土交通省のBIM/CIM適用工事での活用拡大に加え、建築現場や不動産事業への展開も視野に、建設業界全体のDX推進と労働力不足、長時間労働といった社会課題の解決につなげる考えだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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