【株式市場】日経平均は4日ぶりに反発し110円高、後場次第に回復し中盤から堅調に転換

◆日経平均は3万8807円38銭(110円41銭高)、TOPIXは2661.59ポイント(13.08ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は16億6028万株

 3月14日(木)後場の東京株式市場は、雪印メグミルク<2270>(東証プライム)が一段と上げ、政策保有株の縮減による有価証券売却益と増配が好感され、配当方針の見直しと大幅増配の極東証券<8706>(東証プライム)は大引けまで買い気配のまま2日連続ストップ高となり、連想買いで東洋証券<8614>(東証プライム)なども活況高。また、中国での銅の減産、市況回復期待から三菱マテリアル<5711>(東証プライム)が一段と上げ高値引けなど非鉄株も高く、東京電力HD<9501>(東証プライム)などの電力株も大手商社と組む洋上風力発電事業報道など受けて高い。日経平均は後場寄りからジリジリ持ち直し、13時頃から前日比でプラス圏に浮上、その後は上げ幅を広げ、大引けは4日ぶりの反発となった。

 後場は、ロート製薬<4527>(東証プライム)が一段高となり、みずほ証券による投資判断再開など言われて反発幅拡大。一方、銀行株の値動きは一段と重くなり、日銀の金融政策修正は小幅にとどまるとの見方が強まった様子。JR株も一段と上げJR東海<9022>(東証プライム)は3週間ぶりに高値更新。高島屋<8233>(東証プライム)も一段と出直るなど百貨店株も上げ幅拡大。Japan Eyewear Holdings<5889>(東証スタンダード)も一段と上げ1月決算や増配を好感。日本アンテナ<6930>(東証スタンダード)は防衛装備品の輸出にからみ艦船用アンテナに期待強いようで一段と上げ13時頃からストップ高。さくらさくプラス<7097>(東証グロース)は朝の取引開始から大引けまで終日買い気配のままストップ高となり業績予想の大幅増額など好感。ディジタルメディアプロフェッショナル<3652>(東証グロース)は生成AI関連の値幅妙味株とされ休養一日で再び急伸。カルテル疑惑の日清オイリオグループ<2602>(東証プライム)、かどや製油<2612>(東証スタンダード)も小高い。

 東証プライム市場の出来高概算は16億6028万株(前引けは7億9358万株)、売買代金は4兆3375億円(同2兆570億円)。プライム上場1656銘柄のうち、値上がり銘柄数は1236(前引けは945)銘柄、値下がり銘柄数は382(同652)銘柄。

 東証33業種別指数は29業種(前引けは22業種)が値上がりし、値上がり率上位は、電力ガス、石油石炭、非鉄金属、鉱業、不動産、繊維製品、証券商品先物、海運、小売り、などとなった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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