【株式市場】日経平均は812円高となり最高値を更新、日米の金融政策とNY最高値など好感

◆日経平均は4万815円66銭(812円06銭高)、TOPIXは2796.21ポイント(45.24ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は増加し22億1465万株

 3月21日(木)後場の東京株式市場は、円安基調に対し財務相が警戒を強めたとされ、ホンダ<7267>(東証プライム)などは高値もみ合いに転じ、半導体関連株にも売買交錯の銘柄がみられた。しかし東京エレク<8035>(東証プライム)などは一段ジリ高傾向になり、アドバンテスト<6857>(東証プライム)も一段高となり日経平均を牽引した。原油反落にもかかわらずINPEX<1605>(東証プライム)が一段と上げ、金の最高値などで住友鉱<5713>(東証プライム)も一段高となった。日経平均はジリ高傾向のまま13時過ぎに前場の高値を上回り、大引け間際に819円72銭高(4万823円32銭)まで上げ、大引けも812円高。取引時間中の最高値を3月7日以来9取引日ぶりに更新し、終値ベースでは3月4日以来12取引日ぶりに更新した。

 後場は、東京電力HD<9501>(東証プライム)も一段ジリ高となり、経産相が新潟県の原発について再稼働に前向き発言と伝えられ期待再燃。霞ヶ関キャピタル<3498>(東証プライム)も一段と上げ金融政策の「緩和継続」など追い風とされ高値更新。ソースネクスト<4344>(東証プライム)は子会社の上場承認を好感した相場が半値押し水準で下げ止まり出直り快調とされ再び値幅狙いの買い増加と出直り拡大。山大<7426>(東証スタンダード)は21日売買分から信用取引規制が解除になり急騰相場の再燃に期待とストップ高。まんだらけ<2652>(東証スタンダード)は3月末の株式5分割を享受する目的の買い旺盛で一段と上げ高値更新。ファーストアカウンティング<5588>(東証グロース)は5月の株式分割発表が好感されて急反発しストップ高。

 21日新規上場となったSTG<5858>(東証グロース)は午前11時過ぎに3215円公開価格1920円の67%高)で初値をつけ、高値は前場の3910円、後場は買い一服の様子で終値は3180円となった。トライアルHD(トライアルホールディングス)<141A>(東証グロース)は午前9時56分に2215円(公開価格1700円の30%高)で初値をつけ、高値は前場の2517円、大引けは2200円だった。

 東証プライム市場の出来高概算は増加し22億1465万株(前引けは11億3236万株)、売買代金は5兆9014億円(同3兆399億円)。プライム上場1656銘柄のうち、値上がり銘柄数は1121(前引けは1277)銘柄、値下がり銘柄数は484(同324)銘柄。

 東証33業種別指数は30業種(前引けは29業種)が値上がりし、値上がり率上位は、パルプ紙、銀行、卸売り、輸送用機器、保険、証券商品先物、建設、電気機器、金属製品、機械、鉱業、非鉄金属、などとなった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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