【株式市場】日経平均は594円安、為替介入を巡る手控え感に配当を取り終えた売り重なり大幅反落

◆日経平均は4万168円07銭(594円66銭安)、TOPIXは2750.81ポイント(48.47ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は19億8744万株

 3月28日(木)後場の東京株式市場は、為替介入への警戒感から手控え気分が漂う中で配当の権利を取り終えたことによる売りが相対的に優勢とされ、中盤には年金基金によるリバランスの売りも伝えられるなどで様子見気分が強まった。トヨタ<7203>(東証プライム)は13時頃まで持ち直し傾向だったが14時過ぎからは一段と下落。前場は高かった三菱重<7011>(東証プライム)や三井不<8801>(東証プライム)も13時頃から次第に上げ幅を縮め、三井不は大引け軟調。日経平均は後場寄りから14時頃まで4万300円(463円安)前後で一進一退だったが、その後は次第安となり、終盤に708円67銭安(4万54円06銭)まで下押して大引けも大幅反落となった。

 後場は、ロードスターキャピタル<3482>(東証プライム)やグッドコムアセット<3475>(東証プライム)が一段と上げて始まり公示地価など材料視された上、全体の調整を受けて大手不動産株から資金シフトの見方。小林洋行<8742>(東証スタンダード)は国内金相場の最高値など受け再び一段高。シリウスビジョン<6276>(東証スタンダード)は韓国の半導体大手の設備増設など材料視され一段高。オンコリスバイオファーマ<4588>(東証グロース)は「事業計画及び成長可能性に関する事項」など材料視され一段高。

 28日は2銘柄が新規上場となり、情報戦略テクノロジー<155A>(東証グロース)は13時56分に1021円(公開価格460円の2.2倍)で初値をつけた。その後1321円(同2.9倍)まで上げて高値引け。カウリス<153A>(東証グロース)は12時53分に1345円(公開価格1530円の88%高)で初値をつけ、後場は3225円(同2.1倍)まで上げて大引けは2957円。

 東証プライム市場の出来高概算は19億8744万株(前引けは9億3805万株)、売買代金は4兆9134億円(同2兆2830億円)。プライム上場1652銘柄のうち、値上がり銘柄数は224(前引けは318)銘柄、値下がり銘柄数は1362(同1276)銘柄。

 東証33業種別指数で値上がりした業種は鉱業1業種のみとなった(前引けは4業種が値上がりした)。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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