シナネンHDグループのシナネンモビリティPLUSは埼玉県三芳町で「ダイチャリ」を活用したシェアサイクルの実証実験開始

■4月1日からスタート

 シナネンホールディングス<8132>(東証プライム)のグループ会社で「ダイチャリ」を運営するシナネンモビリティPLUSとOpenStreet (東京都港区)は、埼玉県三芳町(町長:林伊佐雄)を含めた3者で、「三芳町シェアサイクル事業の実証実験に関する基本協定」を締結し、国内最大級のシェアサイクルプラットフォーム「HELLO CYCLING」を活⽤した「ダイチャリ」を通じて、シェアサイクルの実証実験を2024年4月1日から開始する。同協定に基づき、公共交通の機能の補完・代替、地域の活性化に資する新たな町の交通システムとしてのシェアサイクルの有効性及び課題を検証していくとしている。(写真左から、シナネンモビリティPLUS 菅原健社長、三芳町 林伊佐雄町長、OpenStreet 工藤智彰社長)

 OpenStreet は、どこでも借りられて好きな場所で返せる電動アシスト自転車や特定小型原動機付自転車に分類される電動サイクルのシェアリングサービス「HELLO CYCLING」を展開。ラストワンマイルの移動手段として、公共交通機関を補完する短距離移動インフラとして普及に向けた取り組みを行っており、全国7,700カ所以上にステーションを設置し、300万人の顧客が利用している。

 シナネンモビリティPLUSは、一都三県及び大阪府を中心にシェアサイクルプラットフォーム「HELLO CYCLING」を活用したシェアサイクル「ダイチャリ」を運営しており、自転車の貸し出し・返却拠点であるステーションを3,400か所超、電動アシスト自転車を12,000台超運営・展開する日本最大級のシェアサイクル事業者である。2017年のサービス開始以来、様々な事業者との提携を通じてラストワンマイルの移動手段としてシェアサイクルサービスを提供し、これまでに累計2,700万回以上の利用実績がある。

 三芳町は、鉄道駅がなく、民間の路線バスとタクシーが主要な公共交通となっている他、町独自の公共交通は整備されていない状況である。2023年度から2024年度にかけて、公共交通のマスタープランとなる「三芳町地域公共交通計画」を策定するとともに、町の新たな交通システムの実現に向けた具体的な施策等の検討を進めている。

 この度、多様な移動手段を確保しての利便性向上や、健康増進や環境負荷の低減、回遊性向上などを目的にOpenStreet 、シナネンモビリティPLUS、三芳町の3者は協定を締結し、「HELLO CYCLING」を利用したシェアサイクル「ダイチャリ」を活用したシェアサイクル事業の実証実験を開始するに至った。実証実験では、三芳町がシェアサイクルのステーションを設置する場所の提供や調整を行い、OpenStreet およびシナネンモビリティPLUSがそれぞれ電動アシスト自転車とステーションの設置や利用システムの提供を行う。

 シェアサイクル事業は、三芳町役場や公民館、公園、集会所など町内16カ所から運用をスタートし、利用者数や利用者属性の効果検証を実施していく。

 利用にあたっては、「HELLO CYCLING」アプリをダウンロードし、無料会員登録後、ステーションの検索や、自転車の予約から決済までを簡単に行うことができる。三芳町近隣の富士見市、ふじみ野市、所沢市などにも「HELLO CYCLING」のステーションがあるため、市を跨いでの移動も可能となる。

 実証実験参加3者は今後も、安全に利用できるマルチモビリティのシェアリングサービスの提供を通じて、移動の利便性向上や暮らしやすいまちづくりの促進を目指す。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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