北海道電力が一段高、原油高、業績予想の増額、原発巡る動き、国産半導体の千歳進出など材料視

■原油高はコスト高要因だが電気料金の値上げにつながる点で好材料の見方

 北海道電力<9509>(東証プライム)は4月3日、一段高となり、午前10時40分を回っては10%高の928.6円(81.8円高)まで上げてこの銘柄としては大幅高となり、2017年以来の900円台に進んでいる。イスラエルとイランの緊張激化を受けた原油相場の急伸などが買い材料視されているほか、このところは3月下旬に発表した業績予想の増額修正や東京電力HD<9501>(東証プライム)の原発再稼働に関連する動きを受けて値動きが軽快になっていたため、買い材料への反応が強まったと見られている。電力株は軒並み高いが、北海道電力については、「次世代半導体工場の千歳進出を契機として、苫小牧から札幌・石狩にかけての一帯でデジタルや再生可能エネルギーを軸とする関連産業の集積等による経済波及効果が期待されている」(イオン北海道の西友9店舗買収のリリースより)という固有の期待材料も底流にあるようだ。

 原油高は電力会社にとってコスト高の要因になるが、電気料金の値上げの環境が整うため買い材料とされ、証券会社の新人研修でも株価変動要因の事例として取り上げられたことがあるようだ。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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