花王は朝高の後一進一退、ヘッジファンドのオアシスが要求と伝えられたがやや消化難の様子

■マーケティング改善しだいで株価は1万円を超えるとみているもようだが

 花王<4452>(東証プライム)は4月4日、もみ合いを抜け出すように出直る相場となり、朝の取引開始後に7%高の6224円(423円高)まで上げて約3か月ぶりに6000円台を回復、その後は伸びきれないが年初来の高値を更新している。香港を拠点とするヘッジファンドのオアシス・マネジメント・カンパニーが「花王にマーケティングの改善要求」(ロイターニュース4月4日午前9:29)と伝えられ、がぜん注目のマトになった。

 報道によると、「主要な化粧品とスキンケアブランドの国際的な成長に重点を置くよう要請」し、「声明の中で、主要化粧品などの成長に重点を置いてマーケティングを改善させた場合、『花王の株価は1万円を超え、現在の株価水準から76%以上上昇する』との試算を示した」(同)という。ただ、花王からの発信は「東証適時開示閲覧サービス」を見る限り13時40分現在まで特段みられず、投資家にとっては、やや消化難の様子があるようだ。同社株はPBRが3倍近いなどでスペックの高い優良銘柄とされており、多少のことでは動じないのでは、といった見方もある。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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