【株式市場】前場の日経平均は198円安、米金利上昇とNY株安など影響するが円安のため底堅い

東京証券取引所 株式市場

◆日経平均は3万9383円73銭(198円08銭安)、TOPIXは2741.99ポイント(0.80ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は8億1867万株

 4月11日(木)前場の東京株式市場は、米金利が消費者物価指数を受けて上昇し、NY株式は大きく下げたため、安く始まる銘柄が多かったが、為替は円安進行とあって日立<6501>(東証プライム)やトヨタ<7203>(東証プライム)、ファナック<6954>(東証プライム)などは取引開始後に小高くなり前引けも堅調。半導体関連株も朝寄り後を下値に持ち直す銘柄が多くアドバンテスト<6857>(東証プライム)は前引け堅調。2月決算好調のABCマート<2670>(東証プライム)は上場来の高値など好業績株への買いは旺盛だった。原油高を受けINPEX<1605>(東証プライム)なども高い。日経平均は取引開始後に516円50銭安(3万9065円31銭)まで下押したが、これを下値に持ち直し前引けは198円安にとどまった。

 トレジャー・ファクトリー<3093>(東証プライム)が急伸し今期も大幅増益予想の2月決算や中期計画の上方修正など好感。さくらケーシーエス<4761>(東証スタンダード)は米マイクロソフトの対日大型投資など受けたサーバー、AI関連株人気に乗り2日連続ストップ高。デュアルタップ<3469>(東証スタンダード)は制限値幅の臨時拡大を受け優待開始を好感する買い継続のまま3日連続ストップ高で始まったが売買交錯。データセクション<3905>(東証グロース)は8日続伸基調で3日連続ストップ高となり米マイクロソフトの対日大型投資やAI関連組織の設立など材料視され注力筋の目標は年初の株価の5倍の2000円台とか。

 新規上場のハンモック<173A>(東証グロース)は2160円(公開価格2060円の5%高)で初値をつけ、その後2331円(同13%高)まで上げて前引けは2166円。

 東証プライム市場の出来高概算は8億1867万株、売買代金は2兆1568億円。プライム上場1652銘柄のうち、値上がり銘柄数は535銘柄、値下がり銘柄数は1064銘柄。

 東証33業種別指数は11業種が値上がりし、鉱業、石油石炭、電力ガス、銀行、証券商品先物、輸送用機器、非鉄金属、機械、などが高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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