ニデックが急騰、タイの工場のサーバー用水冷モジュールの生産ラインを増強し月産2000台へ

■AI向け半導体演算装置の高熱に対応

 ニデック<6594>(東証プライム)は4月16日、407円高(6.41%高)の6758円まで上げて急反発している。同社は4月15日、タイの工場においてサーバー用水冷モジュールの生産ラインを増強し、月産200台から2024年6月までに月産2000台へと拡大すると発表。この増強は北米のAIサーバーメーカーSupermicro社との共同開発製品の採用に伴うもの。

 AI向け半導体演算装置の高熱に対応するため、従来の空冷式では不十分となり、より高い冷却能力を持つ水冷式が必須となる。ニデックは、水冷モジュール市場の成長を見込み、将来的には月産3000台以上への拡大を計画している。

 同社の冷却システムは、Liquid to liquid方式を採用し、CDU、CDM、LCMの3つのユニットで構成されている。システムの信頼性向上のため、重要ユニットには冗長性があり、ホットスワップ機能により保守時のサーバー稼働を維持する。同社は、AIの発展に向けた総合サーマルソリューションメーカーとして、業界のトップリーダーを目指すとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る