日経平均一時800円安、中東情勢や米金利情勢など受け半導体株の下げきつく影響度大

銘柄 下げる

■東京エレクは2600円安(7%安)で日経平均を250円近く引き下げる

 4月19日午前の東京株式市場では、日経平均が時間とともに下げ幅を拡大する展開となり、午前9時40分にかけて803円77銭安(3万7275円93銭)まで下押して下げ幅が800円を超える場面があった。

 中東情勢にいぜん不透明感が漂う中、NY株式市場で金融政策当局幹部の発言などを受けて一段と利下げ期待が遠のき、NASDAQ総合指数とS&P500種指数が5日続落。ハイテク株の割合が多い指数と各産業のカバー範囲が広い指数の両方が下げ止まらなかった上、日本株の上げ要因の一つになってきた円安も、当局による為替介入への警戒感から鈍化。こうしたことなどが下げの要因として挙げられている。

 下げを主導している銘柄は、9時40分頃の試算で、東京エレクトロン<8035>(東証プライム)の下げ幅が2600円(7%)を超え、日経平均を245円前後引き下げているほか、アドバンテスト<6857>(東証プライム)は同54円、ソフトバンクグループ<9984>(東証プライム)は同41円、信越化学工業<4063>(東証プライム)は同36円、それぞれ日経平均の足を引っ張っている。

 ただ、この過程では、日経平均の先物が先行安したため、先物と現物株との間で行われる裁定取引が活発化して日経平均構成銘柄に幅広く売りが発生したもよう。特定の銘柄が悪役という訳ではないようだ。

 一方、花王<4452>(東証プライム)、資生堂<4911>(東証プライム)、アステラス製薬<4503>(東証プライム)、住友金属鉱山<5713>(東証プライム)などは小幅だが日経平均を引き上げている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  2. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  3. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  4. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…
  5. ■九州地盤銘柄に割安感、福証単独上場企業にも注目集まる  東京エレクトロンやアドバンテストなどの半…
  6. ■参院選で与党過半数割れ、石破政権の行方不透明に  7月20日投開票の参議院議員選挙は、大手メディ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る