インテージHDがNTTドコモとの合弁会社ドコモ・インサイトマーケティングを完全子会社化へ

■現在はNTTドコモ51%、インテージHD49%保有、7月1日付で実施

 インテージHD(インテージホールディングス)<4326>(東証プライム)は4月22日、NTTドコモの子会社で、NTTドコモとインテージHDの合弁会社でもある株式会社ドコモ・インサイトマーケティング(以下、「DIM」)の株式について、NTTドコモが保有する株式の全て(ただし、DIMがドコモから取得する予定の自己株式を除く)を取得し、DIMを完全子会社化することとし、同日付でNTTドコモとの間で株式譲渡契約を締結した。同日午後発表した。

 NTTドコモはDIMの普通株式19,380株(持株比率:51%、24年4月22日現在)を保有しており、インテージHDはDIMの普通株式18,620株(持株比率:49%、同)を保有している。株式譲渡契約では、24年7月1日(予定)を株式取引実行日として、インテージHDはDIMの普通株式の議決権所有割合100.0%を所有する予定。

 インテージHDの連結子会社である株式会社インテージは、全国の主要小売店約6000店舗を対象とする全国小売店パネル調査や、全国の5万3600人超の消費者を対象として専用スキャナーやスマートフォンのアプリを利用して情報を収集する全国消費者パネル調査等を通じて、幅広い業種の企業のマーケティング活動をサポートしている。

 一方、DIMは、インテージHDとNTTドコモにより2012年4月に設立されたマーケティング支援事業を営む合弁会社で、現在、当社とドコモと共同で経営及び運営をしており、ドコモの約1億人の顧客基盤データ(24年3月末時点)とインテージのリサーチノウハウやデータ解析力などのアセットを掛け合わせ、ビッグデータ基盤を価値化することに取り組み、堅調に成長してきた。

 インテージHDは、これまでのDIMを通じた協業という枠を超えて、NTTドコモとの直接的な資本関係を構築し、一体的な事業運営によって、これまでより大きく踏み込んだ人材・資金・データ等の経営資源の相互活用が可能となることで、両社の生活者起点でのデータ利活用推進により、社会へ貢献しつつ両社のビジネスを大きく飛躍させることができると認識し、23年10月、株式公開買付を経てNTTドコモの子会社となった。

 これまでのDIMを通じた協業活動は、当社とドコモとの一体的な事業運営によるシナジー効果を創出する活動に包含されるものであり、合弁会社としてDIMを事業継続するよりもインテージHDの完全子会社にすることで、より機動的な事業運営が可能になると考え、このたびの株式譲渡契約に至った。

 また、DIMを完全子会社化することにより、機動的な経営の意思決定、製販一体化による事業効率性の向上が可能であると考えており、これにより迅速な顧客対応や顧客期待に応えるサービス提供を実現することで、インテージHDにおける事業成果の更なる貢献が見込まれ、企業価値向上に資すると考えている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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