シナネンHD、大店立地法の規制緩和が実現し、商業施設などの駐輪場にシェアサイクルが設置可能に

■千葉市内の商業施設2店舗に「ダイチャリ」を設置

 シナネンホールディングス(シナネンHD)<8132>(東証プライム)のグループ会社で「ダイチャリ」を運営するシナネンモビリティPLUSとOpenStreet(東京都港区)は、「HELLO CYCLING」を活用したシェアサイクルサービスの実証実験を行う千葉市が、国家戦略特区における新たな規制改革事項として国に対し、大規模小売店舗立地法(大店立地法)に係る新規提案を行った結果、提案の有効性が認められ、全国措置となったことを発表した。これにより、大規模小売店舗の駐輪場にシェアサイクルステーションの設置が可能になったため、千葉市内の商業施設2店舗の駐輪場に「ダイチャリ」のステーションを設置することになった。

 これまでは、駐輪場の一部をシェアサイクルステーションに置き換える場合、大店立地法においては、駐輪場を減台する必要があり、変更手続きに通常8カ月を要することから、置き換えの障壁となっていた。今回の提案により、シェアサイクルステーションが周辺の地域住民、商業等の利便確保に資するものであれば、駐輪場の収容台数に含めることができる旨が経済産業省の通知において明確化されたことで、住民などの利便性向上に加え、シェアサイクル利用者の店舗来訪による地域経済の活性化等に寄与することになる。また、同件は全国措置のため、どの地域でも活用が可能。これにより、大規模小売店舗の駐輪場にシェアサイクルステーションの設置が可能になったため、「HELLO CYCLING」のステーション設置を順次進めていくとしている。

 従来から、OpenStreetと千葉市は協定を締結し、「HELLO CYCLING」を活用したシェアサイクルサービスを実施している。千葉市内にはすでに486カ所(2024年3月末日時点)の「HELLO CYCLING」ステーションが設置されており、市民や来街者の利便性・回遊性向上、地域活性化などに寄与している。そのような状況の中で、千葉市内の商業施設からも多くの設置要望を受けているが、小売店舗面積1,000㎡以上の商業施設については大店立地法が適用となり、店舗の規模に応じた駐輪場の確保が必要となることから余剰スペースが用意しづらく、シェアサイクルの設置が難しい状況だった。そのため、千葉市が国家戦略特区における新たな規制改革事項として国に対して駐輪場とシェアサイクルステーションを同一とみなす旨の提案を行い、有効性が認められ、全国措置となった。

【設置店舗】
・フレスポ稲毛(住所:稲毛区長沼原町731-17)
 台数:8台
・イオンスタイル千葉みなと(中央区問屋町2-29)
 台数:12台
※4月~5月中に設置予定
(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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