スリー・ディー・マトリックス、次世代止血材「TDM-623」欧州で製造販売承認申請、安全性とコスト削減を実現する新ペプチド

■脳神経外科に加え、整形外科など幅広い領域での臨床ニーズに応える

 スリー・ディー・マトリックス<7777>(東証グロース)は5月1日、、欧州における次世代止血材「TDM-623」の製造販売承認申請を行ったと発表。同社は2020年10月に治験計画届を提出し、2023年8月に治験の症例登録を完了していた。今回の申請は、欧州子会社3-D Matrix Europe SASが行ったものである。

 「TDM-623」は、脳神経外科領域での治験を経て、整形外科、消化管、心臓血管、実質臓器領域など複数の領域での使用を目的として申請された。この新製品は、既存の「ピュアスタット」とは異なる新規ペプチドを使用しており、適用後に膨張せず、中枢神経を圧迫しないため、安全性が高いとされる。

 さらに、ペプチドコストの低減や冷蔵管理が不要であることから、原価削減が見込まれる。製造はヨーロッパの製造委託先であるPharmpur社により、コマーシャルスケールで治験品が製造済みであり、製造方法も確立しているため、承認後の迅速な供給が可能である。同社は、次世代止血材の対象領域を外科手術全般に拡大し、日米を含む他地域での開発を進めている。現段階での通期業績予想への影響はないとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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