【人手不足に対する企業の動向調査:帝国データバンク】企業の人手不足状況、依然として深刻

■情報サービス業で71.7%、過去最高を更新

 帝国データバンクが実施した「人手不足に対する企業の動向調査(2024年4月)」によると、「人手不足の深刻化」をあげる企業がトップとなり、人手不足が多くの企業にとって大きな懸念事項となっていることが明らかとなった。実際、2023年度の人手不足に起因する倒産件数は313件となり、過去最多を記録し前年度から倍増するなど、深刻な状況である。

 調査結果によると、正社員が不足している企業の割合は51.0%で、前年同月比-0.4ptとなったが、依然として高水準を維持している。業種別では、ITエンジニア不足が顕著な「情報サービス」が71.7%でトップとなり、過去最高を更新した。これは、デジタル化の加速に伴う人材需要の高まりが背景にあると考えられる。

 一方、非正社員が不足している企業の割合は30.1%で、前年同月比-0.6ptとなった。こちらも依然として高水準であるが、正社員ほど深刻な状況ではない。

■旅館・ホテル、飲食店の人手不足はピークから減少傾向

 深刻な人手不足がみられた「旅館・ホテル」「飲食店」は、それぞれピークだった2023年時点から低下に転じている。これは、コロナ禍の影響で需要が落ち込んでいたこれらの業種において、人材確保の取り組みが進んだことが背景にあると考えられる。特に、非正社員における従業員数が増加した割合が高いことから、正社員よりも非正社員の採用を積極化していることが伺える。

 人手不足は、企業の業績に悪影響を与えるだけでなく、働き方改革の推進や事業承継の難しさなど、様々な問題を引き起こす可能性がある。政府や企業は、人手不足の解消に向けた対策を早急に講じる必要があるろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■「ちきゅう」を投入、令和8年1月から2月にかけて実証  内閣府戦略的イノベーション創造プログラム…
  2. ■人工知能基本計画が始動、利活用から開発への循環促進、世界最先端のAI国家を標榜  政府は12月2…
  3. ■222社分析で売上2兆円台復帰、利益は1,435億580万円へ倍増  東京商工リサーチ(TSR)…
2026年2月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
232425262728  

ピックアップ記事

  1. ■総選挙後に本番、米・卵関連株など食料品銘柄に再評価期待  消費税減税をめぐる関連株の動向が、過去…
  2. ■円安・円高が日替わり、内外市場で一波乱二波乱の可能性  内外のマーケットが激動含みである。これが…
  3. ■地方銀行:収益改善、昨年11月の業績上方修正が寄与  昨年来高値更新銘柄の1割超を占める銀行株は…
  4. ■超短期決戦の総選挙で市場動向が政治判断に影響  いよいよ衆議院議員選挙だ。みょう27日に公示され…
  5. ■AI以外に目を向けよ、割安株に潜む上昇機会  1980年代のバブル相場では、産業構造改革で「軽薄…
  6. ■利上げと解散総選挙、日本経済の分岐点迫る  今週は、運命の1月22日、23日が控えている。1月2…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る