【銘柄フラッシュ】キャンバスが急伸し景気対策期待でファーストリテなども高い

銘柄

 5日は、少子化対策などを含めた景気対策や補正予算への期待があり、景気敏感株の代表格の鉄鋼株が前場を中心に活況高となり、JFEホールディングス<5411>(東1)は大引けも3.9%高。ファーストリテイリング<9983>(東1)は前週末に発表した月次動向を受けて消費順調とされて2.1%高。オリエンタルランド<4661>(東1)は本社移転により空くスペースで遊園を拡張と伝えられたことも加わり4.5%高となった。

 訪日観光客による「爆買い」関連株は先駆高のラオックス<8202>(東1)などが一服気味になった一方、日本航空<9201>(東1)が2.4%高、マツモトキヨシホールディングス<3088>(東1)が3.1%高など、物色の裾野が広がる印象。

 TPP交渉関連株も賑わい、林兼産業<2286>(東1)が14.0%高、ヤマタネ<9305>(東1)が7.9%高、プリマハム<2281>(東1)が6.1%高。交渉では医薬品分野も焦点とされ、8日から始まる日本癌学会も念頭に、大手薬品株のほかタカラバイオ<4974>(東マ)が5.8%高などと中小型株の動意が活発になった。ファーマフーズ<2929>(東マ)が慶応大学との研究などを材料に18.0%ストップ高となり、デ・ウエスタン・セラピテクス研究所<4576>(JQG)はキナーゼ阻害剤などが言われて15.4%高。キャンバス<4575>(東マ)は米国での特許などを好感して21.2%ストップ高。

 ノーベル賞候補に関する期待も高まり、リチウムイオン電池の発明、開発にかかわった吉野彰氏の旭化成<3407>(東1)は2.6%高となり、トムソンロイター通信による恒例の候補者に挙げられた日本人研究者の大阪大学・坂口志文特別教授、京都大学・森和俊教授の2名がいずれも細胞に関する功績のため連想が広がり、実験用マウス育成のトランスジェニック<2342>(東マ)が16.0%高などと思惑を強めた。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京・愛知・兵庫で屋外広告も掲出、号外や無料バッティング企画も実施  Major League …
  2. ■新生児対象の臨床試験で抗炎症作用と菌叢改善を実証  森永乳業<2264>(東証プライム)は7月2…
  3. ■「日本栄養・食糧学会大会」で研究成果発表、科学的根拠を提示  味の素<2802>(東証プライム)…
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■東証市場、主力株急落と中小型株逆行高で投資戦略二極化  証市場は9月19日に主力株の急落と中小型…
  2. どう見るこの相場
    ■プライム市場の需給悪化を警戒し、個人投資家は新興市場へ資金を逃避  「桐一葉 落ちて天下の秋を知…
  3. ■01銘柄:往年の主力株が再評価、低PER・PBRで買い候補に  今週の当コラムでは、買い遅れカバ…
  4. ■日米同時最高値への買い遅れは「TOPIXコア30」と「01銘柄」の出遅れ株でカバー  日米同時最…
  5. ■東京株、NYダウ反落と首相辞任で先行き不透明  東京株式市場は米国雇用統計の弱含みでNYダウが反…
  6. ■株式分割銘柄:62社に拡大、投資単位引き下げで流動性向上  選り取り見取りで目移りがしそうだ。今…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る