【株式市場】日経平均は347円安で2日続落、日米の景況感を瀬踏みする様子で後場も重く個別物色

◆日経平均は3万8490円17銭(347円29銭安)、TOPIXは2748.22ポイント(39.26ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は17億1743万株

 6月5日(水)後場の東京株式市場は、認証不正に揺れる自動車株が一段と軟化傾向となり、ファナック<6954>(東証プライム)や三菱商事<8058>(東証プライム)は持ち直したが前日比では反落のまま上値が重く、今夜も米国で景況感指数の発表があるため様子見姿勢が強い様子だった。中で、良品計画<7453>(東証プライム)は一段と上げ円高を好感の見方。ソフトバンクG<9984>(東証プライム)は14時過ぎから急に上げ、ほどなく投資ファンドが株主還元を要求の報道。連想が広がり科研製薬<4521>(東証プライム)も次第高。日経平均は前引けを50円ほど下回って始まり、13時頃からは下げ幅400円前後で一進一退を続け、大引けは50円ほど持ち直したが2日続落となった。

 後場は、ロート製薬<4527>(東証プライム)が一段と上げ、小学生の視力低下を受け将来の需要増など期待のもよう。日本甜菜製糖<2108>(東証プライム)は14時頃から急に上げ自社株買いの発表など好感。ミガロHD<5535>(東証プライム)は顔認証システムのタワーマンション採用など材料視され一段と出直り拡大。メタプラネット<3350>(東証スタンダード)は4月上旬から何度も「ビットコインの購入に関するお知らせ」を発表し、このところ暗号資産相場の回復が目立つとされて株価にも寄与。ジィ・シィ企画<4073>(東証グロース)はキャッシュレス決済に「Vポイント」を加味した新サービスに期待衰えず2日続けてストップ高。

 5日新規上場のアストロスケールHD(アストロスケールホールディングス)<186A>(東証グロース)は1281円(公開価格850円の51%高)で初値をつけ、高値は前場の1581円(同86%高)、大引けは1375円(同38%高)だった。

 東証プライム市場の出来高概算は17億1743万株(前引けは8億6061万株)、売買代金は4兆6225億円(同2兆3978億円)。プライム上場1648銘柄のうち、値上がり銘柄数は363(前引けは430)銘柄、値下がり銘柄数は1240(同1164)銘柄。

 東証33業種別指数は6業種(前引けも6業種)が値上がりし、医薬品、不動産、情報通信、 電力ガス、精密機器、食料品、が値上がりした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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