【株式市場】前場の日経平均は225円高、半導体株は重いが景気敏感型の主力株中心に強い

◆日経平均は3万8707円21銭(225円10銭高)、TOPIXは2735.19ポイント(19.43ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は6億9414万株

 6月19日(水)前場の東京株式市場は、米NASDAQ総合指数が7日連続最高値の割に半導体関連株が重い値動きだったものの、電子部品株や自動車、鉄鋼、重工株などが強く銀行、保険、不動産株なども値上がりした。TDK<6762>(東証プライム)、三菱重<7011>(東証プライム)は上場来の高値を更新。株主還元の拡大方針が伝えられた三菱自<7211>(東証プライム)は活況高。日経平均は171円高で始まり、午前9時半前に315円86銭高(3万8797円97銭)まで上げた後は一進一退となったが前引けも上げ幅200円台で2日続伸基調となった。

 藤田観光<9722>(東証プライム)が2日続けて大幅高となり、シンガポールの投資ファンド、3Dインベストメントが藤田観の大株主に株式譲渡の意向などとされ思惑相場が継続。ユニチカ<3103>(東証プライム)は価格改定効果への期待に加え投資ファンド接近の余地大とかで一段高。日本空調サービス<4658>(東証プライム)は創業60周年に関する期待に加え外資大手によるデータセンター建設拡大報道など受け一段高。日本パワーファス<5950>(東証スタンダード)は14日発表の創立60周年を機会とする株主還元策を受けて3日連続大幅高。ELEMENTS<5246>(東証グロース)は代表取締役社長に対する目標連動型有償ストック・オプション(新株予約権)の有償発行が注目され株高材料が続出する期待で戻り高値を更新。

 新規上場のライスカレー<195A>(東証グロース)は1560円(公開価格1420円の10%高)で初値をつけ、その後1608円(同13%高)まで上げる場面を見せて前引けは1460円となった。

 東証プライム市場の出来高概算は6億9414万株、売買代金は1兆6545億円。プライム上場1646銘柄のうち、値上がり銘柄数は1125銘柄、値下がり銘柄数は468銘柄。

 東証33業種別指数は26業種が値上がりし、保険、銀行、輸送用機器、機械、その他金融、鉱業、陸運、サービス、鉄鋼、電気機器、などが高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■ガソリン・軽油の暫定税率廃止法成立  ガソリン暫定税率廃止法は11月28日に成立し、ガソリン税2…
  2. ■うつ・統合失調症・発達障害を脳から理解する、最前線研究を平易にまとめた一冊  翔泳社は11月25…
  3. 【新築マンションの短期売買を分析】  国土交通省は11月25日、三大都市圏および地方四市の新築マン…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  2. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  3. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  4. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  5. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…
  6. ■売り方手仕舞いで需給改善が後押し  師走相場では、リスクの大きい銘柄であっても、逆日歩のつく信用…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る