【株式市場】日経平均は急反落1033円安で今年最大の下げ幅だが値上がり銘柄数の方が多い

◆日経平均は4万1190円68銭(1033円34銭安)、TOPIXは2894.56ポイント(34.61ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は18億3255万株

 7月12日(金)後場の東京株式市場は、米CPI(消費者物価指数)を受けた急激な円高は進行せず一進一退となったものの、週末取引とあって手控え気分が漂う様子となった。自動車株や機械株、半導体・電子部品株などは大幅反落のまま戻りが鈍く、前場中盤は高かったダイキン<6367>(東証プライム)も弱もみあい。円高が追い風のニトリ<9843>(東証プライム)も朝方に上げたまま一進一退。中で、味の素<2802>(東証プライム)やキユーピー<2809>(東証プライム)は一段強含んで高値を更新し、日清オイリオG<2602>(東証プライム)も高い。日米の金利低下を受けて住友不<8830>(東証プライム)などの不動産株も高い。日経平均は前引けより60円ほど安い896円安で始まり、弱もみ合いを継続。前場の安値4万1188円29銭(1035円73銭安)は割らなかったが大引けも下げ幅1000円台で4日ぶりに反落。下げ幅は4月19日の1011円安を超えて今年最大となった。

 後場は、ANAホールディングス<9202>(東証プライム)が一段と上げ、空港での航空燃料不足の解消に政府が積極姿勢とされて期待増幅。前澤工業<6489>(東証スタンダード)は政府の給水設備総点検方針と自社株買いで一段と上げ、ベイカレント・コンサルティング<6532>(東証プライム)やSansan<4443>(東証プライム)、プライム・ストラテジー<5250>(東証スタンダード)は好決算など好感され前場ストップ高をつけたまま大引けまで買い気配。シンバイオ製薬<4582>(東証グロース)は13時の発表を受けて急伸し一時ストップ高。トリプルアイズ<5026>(東証グロース)も13時に発表した四半期決算と業績予想の増額が好感され急伸。

 東証プライム市場の出来高概算は18億3255万株(前引けは9億9482万株)、売買代金は5兆2369億円(同2兆9721億円)。プライム上場1644銘柄のうち、値上がり銘柄数は1020(前引けは1085)銘柄、値下がり銘柄数は573(同508)銘柄。

 東証33業種別指数は9業種(前引けは11業種)が値上がりし、不動産、水産農林、サービス、建設、繊維製品、空運、陸運、パルプ紙、電力ガス、が高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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