ベステラ、海外プラントへの解体ビジネス展開に関するDENZAIとの戦略的パートナーシップ提携合意

 ベステラ<1433>(東証プライム)は7月12日、DENZAI株式会社(本社:東京都港区、本店:北海道室蘭市)との間で、海外プラントへの解体ビジネス展開について、戦略的パートナーシップ提携の契約締結について合意したと発表。

■本業務提携の背景

 日本国内のプラント解体市場は、高度経済成長期に建造されたプラントが老朽化の時期を迎えており、さらに、国際的な社会的ニーズであるカーボンニュートラル社会への転換等による経済的陳腐化も加わり、プラント設備の解体・更新需要が加速度的に増加している。

 両社は、かねてよりお互いのビジネスにおいて理解と尊重に基づいた協力関係を築いている。また、加速度的に需要が増加している日本国内のプラント解体市場に対して、両社相互協力のもと、安全かつ適切で効率的な解体工事の提供を行ってきた。

 海外のプラント解体需要は日本国内同様に、カーボンニュートラルへの対応等の社会要請によりプラント設備の解体・更新需要は加速度的に増加することが予測される。

 このようなことから、両社の持つ独自の工事技術や特殊重機等の機材調達力をはじめとした事業リソースを相互提供する体制を整え、戦略的なパートナーシップ提携を結ぶことで、海外の大規模なプラント設備に対して安全かつ適切で効率的な解体工事を協力して提供することが可能となる。

 その結果、両社の事業拡大に資すると判断し、新たに海外のプラント解体市場への進出を決定した。

■業務提携の内容

 同社の持つプラント設備解体の独自のエンジニアリング技術(特許・ノウハウ等)や施工管理力とDENZAIの持つ大型クレーンや特殊輸送機材に代表される機材の調達・計画力、国際的機動力を組み合わせることにより、海外プラントへの質の高い解体ビジネス展開を進めていく。

 また、提携当初はDENZAIグループがシンガポールで展開するDENZAI Huationg Pte. Ltd.のプラント事業に、同社が保有するプラント解体のエンジニアリング等のノウハウを提供し、同地域でのプラント設備の解体・更新需要に対して戦略的な事業展開を進めていく。

■DENZAI(DENZAIグループ)について

 1972年の北海道室蘭市にて創業。日本国内最大級の重量物輸送・重機建設会社グループであり、DENZAIはグループの持株事業統括会社。「“大きなもの”を動かしたいというニーズに最適な解決策で応える」をPurposeとし、「世界トップシェア、最高品質の重機建設業者を造る」ことをVisionに掲げている。

 現在、日本各地にグループ会社11社、シンガポールに海外統括本社を構え、日本を含め世界13カ国(シンガポール、台湾、バングラデシュ、デンマーク、ベトナム、韓国、インド、UAE、タイ、フィリピン、サウジアラビア、アメリカ)に拠点を開設し事業を展開している。DENZAIグループは、今後も進化する顧客のニーズにワンストップで応える【DENZAI SOLUTION】を提供し、洋上風力発電事業の拡大など様々な取り組みを通じ、顧客の成功に貢献、再生可能エネルギーの発展に積極的に取り組んでいく。

■ベステラについて

 ベステラは、「柔軟な発想と創造性、それを活かした技術力により地球環境に貢献します」を企業理念に掲げ、リンゴ皮むき工法に代表される独自の特許工法や、長年の豊富な工事実績により蓄積してきたノウハウやアイデアをもとに、コスト・工期・安全性に優れた解体工事の提供を行っている。

 解体工法の開発に加え、有害物(PCB・アスベスト・ダイオキシン等)除去に関する豊富なノウハウや経験を有しており、プラント設備の解体工事を中心に、プラントに関する様々な高付加価値サービスを提供することで、脱炭素社会、高度循環型社会の実現への貢献を図っている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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