日本製鉄、中国における自動車鋼板合弁事業を解消、20年以上の歴史に幕

■関係当局の承認後に宝鋼へ譲渡

 日本製鉄<5401>(東証プライム)は7月23日、中国における自動車鋼板合弁事業である宝鋼日鉄自動車鋼板有限公司(BNA)について、合弁を解消することで中国宝山鋼鉄股份有限公司(宝鋼)と合意したと発表。

 BNAは、2004年に日本製鉄と宝鋼が出資して設立した合弁会社で、中国上海市に冷延鋼板・溶融亜鉛めっき鋼板の製造・販売工場を構えている。資本金は30億人民元で、日本製鉄と宝鋼がそれぞれ50%ずつ出資していた。

 合弁解消の背景には、中国自動車市場の変化と事業環境の再構築への対応がある。近年、中国自動車市場はEVシフトの加速などにより大きな変革期を迎えており、日本製鉄は事業ポートフォリオの最適化を進めている。

 今回の合弁解消は、こうした状況を踏まえ、日本製鉄が中国事業の戦略再構築を図る一環。BNAの事業は、関係当局の承認後に宝鋼へ譲渡される予定。

 日本製鉄は、今後も中国市場での事業展開を積極的に進めていき、高品質な鉄鋼製品の供給を通じて、中国の自動車産業の発展に貢献していくとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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