サンバイオ、米国でSB623を用いた慢性期脳梗塞治療の新規特許を取得

■SB623の治療効果が実証、慢性期脳梗塞患者に新たな希望

 サンバイオ<4592>(東証グロース)は7月25日、主要開発品SB623を用いた慢性期脳梗塞治療に関して、米国で新たに特許を取得したと発表。2024年7月15日に米国特許商標庁から特許許可通知を受け、特許が成立した。今回の特許は、米国でのフェーズ2b臨床試験(STR-02試験)の追加解析結果に基づき、50cc以下の脳梗塞を有する患者に対するSB623の細胞治療に関するものである。

 同試験では、脳梗塞サイズが50cc以下の患者群(77名/163名)において、複合Fugl-Meyer Motor Scaleを達成した患者の割合が、偽手術群と比較して治療群で統計学的に有意に高いことが示された。この特許取得により、サンバイオは米国におけるSB623の慢性期脳梗塞治療に対する用途特許の期間を大幅に延長することができた。今後も適応拡大の検討を進め、企業価値の最大化を図るとしている。

 脳梗塞は血栓が脳の血管に詰まり、脳の神経細胞に十分な血液が供給されなくなる病気であり、米国では685万人、日本では119万人の患者がいる。慢性期脳梗塞においては、再発予防のための薬物療法やリハビリテーションが行われるが、運動機能障害を根本的に治療する薬はなく、高いアンメットメディカル・ニーズが存在する。今回の特許取得は、こうした患者に新たな治療の選択肢を提供するものであり、サンバイオの事業展開において重要な一歩となる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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