三谷産業、AI活用で自動車部品検査を自動化、ベトナム工場で実証実験開始、目視検査の66%削減目指す

■高精度な外観検査AIで品質向上、自動車産業の変革に対応

 三谷産業<8285>(東証プライム)は8月26日、AI技術を活用した自動車部品の自動外観検査機を開発したと発表。ベトナムの製造拠点における従来の目視検査に代わり、効率的かつ高精度な品質管理を実現することを目指していく。5月にベトナムの工場へ移設し、8月から量産ラインでの評価を開始した。

 この検査機は、良品学習が可能な外観検査AIを組み込み、製品の欠陥を高精度で検知する。サイズは高さ約3m、幅1.2m、奥行き1.45mで、工場内での柔軟な移動が可能である。AIの組み込みに関しては三谷産業の広島事業所で開発され、情報システム事業部のノウハウも活用されている。

 期待される効果として、目視検査に比べ約66%の工数削減が見込まれており、2026年までにベトナムの全量産工場に適用を完了させる計画である。将来的には、蓄積されたデータを用いて製造プロセス全体の改善も目指していく。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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