JR東日本、コード決済「teppay」提供へ、Suica・PASMO連携で利便性向上

■キャッシュレス疲れ解消へ、「teppay」2026年秋始動

 東日本旅客鉄道(JR東日本)<9020>(東証プライム)は11月25日、モバイルSuicaをアップデートし、新たなコード決済サービス「teppay(テッペイ)」を2026年秋から提供開始すると発表した。さらに2027年春にはパスモとの提携により、モバイルPASMOでも同機能を利用できるようになる。既存アプリのまま追加登録なく使える点を特徴とし、コード決済、残高送付、オンライン決済など複数機能を一体化する。生活者調査で明らかになった「キャッシュレスの多様化に伴うストレス」への対応として、馴染みある決済サービスを軸に利便性を高める狙いがある。

 teppayはモバイルSuica・モバイルPASMOのトップ画面に新設されるボタンから利用でき、銀行口座やATM、ビューカードなど多様な入金手段に対応する。残高は両アプリ間で相互に送受が可能となり、交通系ICへのチャージや定期券購入にも活用できる。コード決済では、交通系ICの上限額2万円を超える高額決済が可能となり、teppayポイントも付与する。利用可能店舗はteppayマークの店舗に加え、Smart Code対応の全国160万か所以上に広がる。さらにオンライン決済用の「teppay JCBプリカ」発行にも対応し、モバイルオーダーなど外食・交通分野の利用シーンにも拡大する。

 また、自治体のプレミアム商品券などに活用できる「地域限定バリュー(バリチケ)」にも対応し、地域経済や移動・消費活性化への寄与を見込む。JR東日本はグループ経営ビジョン「勇翔2034」に基づく「Suica Renaissance」を推進しており、Suicaを移動中心のサービスから生活全体を支える「生活のデバイス」へ進化させる方針である。PASMO協議会とパスモも連携し、両サービスの高い所有率・信頼感を背景に、生活者が抱くキャッシュレス疲れやストレスの軽減につなげる狙いだ。2026年夏頃から加盟店募集を開始する予定で、詳細は公式サイトで案内される。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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