【編集長の視点】AppBankは連続ストップ高で連日の最高値、スマホ関連人気を高めIPO株買いが増勢

編集長の視点

AppBank<6177>(東マ)は、寄り付きから買い気配値を切り上げ500円高の3150円とストップ高まで買い進まれて続急伸し、連日の上場来高値更新となっている。同社株は、今年10月15日に公開価格1200円で新規株式公開(IPO)されたばかりで、1750円で初値をつけ即ストップ高、前週末16日もストップ高、きょう19日寄り付きの高値まで公開価格比2.6倍と大化けしているが、スマートフォン関連株としての知名度の高さや、今12月期業績が大きく続伸と予想されている成長可能性を評価してIPO株買いが増勢となっている。

■各種メディアを急速に立ち上げ設立3年でスピード上場

同社は、2012年1月に設立され設立から3年余でのスピード上場を実現した。スマートフォンの急速な普及に伴い、同社が展開しているスマホ関連のメディア事業、ストア事業で各種メディアを急速に立ち上げてユーザー接点数が拡大、スマホアプリを紹介する主力サイト「AppBank.net」では、年間ページビュー(PV)が、14億4000万PVと国内最大級となり、ストア事業のECサイト「AppBank.Store」の会員数は25万人を突破して実店舗年間来客数は、144万人に達し、ゲーム攻略サイト「apprime」は、年間78億PVと伸び、動画サービス事業の「スタジオむらい」の登録者が330万人を超え年間再生回数は、10億8000万回と高成長を続けたことなどが要因となっている。

 業績も、メディア毎に異なるファン層を持っていることを強みに広告プラットフォーム事業が好調に推移していることなどから高成長している。今12月期業績は、売り上げ40億3100万円(前期比33.8%増)、経常利益6億5000万円(同26.2%増)、純利益4億1600万円(同26.8%増)と予想している。

■既上場の類似企業に比べ相対的に出遅れ『マックスむらい』人気も支援

株価は、公開価格がPER18倍台とスマホ関連株として相対的に割安で、同社役員で大株主に名前を連ねている村井智建氏が、ペンネーム『マックスむらい』としてアプリ関連のライターとして知名度が高いことも加わって高人気化した。既上場のスマホ・ネット関連株に比較してもなおPER評価では割り負けており、一段の上値チャレンジが続こう。(本紙編集長・浅妻昭治)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■ガソリン・軽油の暫定税率廃止法成立  ガソリン暫定税率廃止法は11月28日に成立し、ガソリン税2…
  2. ■うつ・統合失調症・発達障害を脳から理解する、最前線研究を平易にまとめた一冊  翔泳社は11月25…
  3. 【新築マンションの短期売買を分析】  国土交通省は11月25日、三大都市圏および地方四市の新築マン…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■「大きく産んで小さく育てる」IPO市場、期待裏切る後半戦  48勝2分10敗である。2025年の…
  2. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  3. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  4. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  5. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  6. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る