NEC、大規模言語モデル(LLM)のハルシネーション対策機能を10月末から提供開始

■生成AIの正確性向上で業務効率化を支援

 NEC<6701>(東証プライム)は9月18日、2024年10月末から、大規模言語モデル(LLM)の信頼性を向上させるハルシネーション対策機能の提供を開始すると発表。この機能は、NEC開発の生成AI「cotomi」や「Microsoft Azure OpenAI Service」に適用可能で、幅広い用途での信頼できる生成AIの実現を目指していく。医療や金融など、情報の正確性が求められる業務での活用を促進し、さらなる業務変革を支援する狙いがある。

 新機能は、NECのテキスト分析技術とLLMに関するノウハウを基に開発された。LLMが文章生成の元にした文章と生成した文章を比較し、齟齬がある場合に矛盾箇所を提示する。単純な単語の比較だけでなく、文章の意味を比較して判断することが可能で、情報の抜け漏れ、重複、意味の変化などを検出する。この機能により、要約精度の向上や情報検索用途での正確性確認の効率化が期待できる。

 NECは今後、固有表現の一致度合いのスコア化や文章の一貫性検証機能の追加を予定している。また、一部機能についてはオンプレミス環境への適用範囲拡大も計画している。NECは「BluStellar(ブルーステラ)」として体系化した価値創造モデルを通じ、ビジネスモデル、テクノロジー、組織・人材の3軸でDXを推進。生成AIの業務活用を推進し、顧客の業務変革と社会課題の解決に貢献していく方針だ。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  2. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  3. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  4. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  5. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  6. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る