ゼリア新薬工業、高カリウム血症治療薬ZG-801(ビルタサ)の製造販売承認取得

 ゼリア新薬工業<4559>(東証プライム)は9月24日、高カリウム血症治療薬ZG-801(ビルタサ)の国内製造販売承認を取得したと発表。

 ZG-801(ビルタサ)は非吸収性の陽イオン吸着ポリマーで、主に結腸管腔でカリウムを吸着し、糞便中へのカリウム排泄を増加させることで、高カリウム血症患者の血清カリウム値を低下させる薬剤。2024年9月時点で、米国、カナダ、ヨーロッパ諸国など世界41カ国で承認されている。

 同社はCSL Vifor(本社:St. Gallen, Switzerland、代表者:Hervé Gisserot)と2018年に締結した独占的開発および販売に関する契約に基づき日本国内で臨床試験を実施し、2023年9月に製造販売承認申請した。今回、ZG-801(ビルタサ)の製造販売承認を取得し、販売開始に向けて準備を進めている。

【承認内容の概要】

[販売名]ビルタサ懸濁用散分包8.4g(英名:Veltassa 8.4 g powder for suspension( Single-dose package))
[一般的名称]パチロマーソルビテクスカルシウム(英名:Patiromer Sorbitex Calcium)
[剤形]懸濁用散剤
[効能又は効果]高カリウム血症
[用法及び用量]通常、成人には、パチロマーとして8.4gを開始用量とし、水で懸濁して、1日1回経口投与する。以後、血清カリウム値や患者の状態に応じて適宜増減するが、最高用量は1日1回25.2gとする。

■CSL Viforについて

 CSL Viforは、鉄欠乏症と腎臓病の分野における医薬品と革新的な先端療法を提供するグローバル企業。同社は戦略的なグローバルパートナーシップ、ライセンス導入、開発、製造、精密医療のための医薬品のマーケティングに特化しており、世界中の患者さんがより良い、より健康的な生活を送ることができるように支援することを目指している。

 同社の親会社CSL(本社:Melbourne, Australia)は、従業員32,000人の企業で、生命を救う治療法を100カ国以上で提供している。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る