ベステラは後場一段と強含む、業績好調で今後もプラント解体工事数が増加の情勢

■海外展開も強化、中東情勢を受け海外の解体ビジネスにも期待強まる

 ベステラ<1433>(東証プライム)は10月4日の後場、一段と強含んで始まり、955円(24円高)まで上げた後も950円台で堅調に売買されている。「リンゴの皮むき工法」「無火気工法」など、独自のプラント解体工法を数多く保有し、工事の設計、コンサルなどのマネジメントを行う。業績が好調な上、4日は、イスラエルがイランの石油化学施設への攻撃を検討と伝えられたことを受け、その代替代替需要が発生する国・地域で石化プラントの近代化工事や再稼働工事が活発化する期待が強まり、同社株に注目が集まったとみられている。

 業績は好調。9月5日に第2四半期累計期間(2024年2~7月)、および1月通期の連結業績予想の増額修正を発表し、第2四半期累計の営業利益は従来予想の2.1倍の見込みに引き上げた。「第1四半期の期首より、潤沢な受注残高がある状況で工事を進め」「さらなる売上規模拡大のための体制整備も順調に進んだ」(決算短信より)。

 海外プラントへの解体ビジネス展開では、シンガポールに海外統括本社を構える重機建設のDENZAI株式会社との間で、戦略的パートナーシップ提携の契約締結について合意した。両社相互協力のもと、海外のプラント市場の取り込みを強化し、さらなる事業拡大を目指す。

 9月9日に発表した第2四半期決算では、1月通期の連結業績予想を全体に据え置いたが、「高度経済成長期に建造された設備が、物理的な老朽化に加え、経済的陳腐化等の理由により解体・更新時期をむかえるものと推測され、今後も解体工事数の増加が期待される」(同)とした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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