【株式市場】日経平均は229円安、衆院選後に不透明感あり全業種が値下がり

◆日経平均は3万7913円92銭(229円37銭安)、TOPIXは2618.32ポイント(17.25ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は15億6558万株

 10月25日(金)後場の東京株式市場は、引き続き衆議院選後への不透明感が拭えない様子となり、上場3日目の東京メトロ(東京地下鉄)<9023>(東証プライム)が初日の活況高に対し安値に沈んだこともあって様子見姿勢が続いた。ただ、個別物色は活発で、コニカミノルタ<4902>(東証プライム)は投資ファンド接近や証券会社による目標株価の引き上げに加えX線画像診断AIが材料視され一段高。池田泉州HD<8714>(東証プライム)は14時の業績予想修正が好感されて一段高。ニトリHD<9843>(東証プライム)は香港2店舗目、中国104店舗目の出店など材料視され一段ジリ高。日経平均は13時過ぎに前場の安値を割り込み3万7713円ちょうど(430円29銭安)まで下押したが、その後は持ち直し傾向となり、大引けは下げ幅200円台で反落となった。

 後場は、ニデック<6594>(東証プライム)や能美防災<6744>(東証プライム)が一段と上げ、業績予想の大幅増額など好感。ワタミ<7522>(東証プライム)は前場の高値を抜けなかったが事業買収が好感され高値を更新。モバイルファクトリー<3912>(東証スタンダード)は13時に発表した株主優待の新設など好感されて一気に前日比プラスに転換。ぷらっとホーム<6836>(東証スタンダード)は個人の参加も可能な決算説明会案内は好感できるとされ一段ジリ高。ベースフード<2936>(東証グロース)も一段と上げメルコHD<6676>(東証プライム)の社長が買い増したとされて思惑高。

 25日上場のリガクHD(リガク・ホールディングス)<268A>(東証プライム)は公開価格1260円、1205円で初値をつけ、1260円まで上げたが、後場は売りに押されて一時1067円まで下げ、終値は1130円だった。

 東証プライム市場の出来高概算は15億6558万株(前引けは7億8862万株)、売買代金は3兆1580億円(同1兆5499億円)。プライム上場1647銘柄のうち、値上がり銘柄数は216(前引けは147)銘柄、値下がり銘柄数は1398(同1477)銘柄。

 東証33業種別指数は前引けに続いて全33業種が値下がりした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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