日立マクセルの3月期第2四半期は自動車向け電池などが好調で増収大幅増益

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■進捗率は経常利益が67.9%に達す

 日立マクセル<6810>(東1)は26日、16年3月期第2四半期の連結決算(4~9月)を発表した。

 売上高は、第1四半期に続き自動車市場向けの電池や光学部品及び健康・理美容製品などが好調に推移し、前年同期比4.0%増の785億6600万円となった。利益面では、磁気テープなどの販売減の影響があったものの、成長分野の伸長による増益効果及び為替の影響などにより、営業利益は同77.1%増の36億5700万円、経常利益は同57.3%増の37億5300万円、四半期純利益は同62.7%増の28億6100万円と増収大幅増益で着地した。

 エネルギーでは、マイクロ電池が自動車向けコイン形リチュウムイオン電池を中心に堅調に推移し、売上高は212億7300万円(同22.1%増)。営業利益はマイクロ電池などの増収が寄与し9億9500万円となった。
 
 産業用部材料では、自動車市場向けの光学部品の販売が拡大したが、磁気テープが減収となり、売上高は231億3000万円(2.6%減)、営業利益は光学部品の収益が拡大し、9億3800万円(同3.8%増)となった。
 
 電器・コンシューマーでは、エステ家電などが好調、プロジェクターなども堅調に推移したが、国内コンシューマー製品の販売縮小などで売上高は前年同期とほぼ同額の341億6300万円、営業利益はコンシューマー製品の収益改善が貢献し17億2400万円(同73.6%増)となった。

 今期連結業績見通しの売上高は前期比0.6%増の1570億円、営業利益は同25.2%増の65億円、経常利益は同11.5%増の61億円、純利益は29.6%減の48億円とし、当初予想(4月28日公表)を据え置いた。

 通期実績計画に対する第2四半期の進捗率は、売上高が50.1%、営業利益が56.3%、経常利益が61.5%、純利益が59.6%と順調に推移している。

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