日本板硝子、ガラス端材でCO2削減の光輝材開発に成功、2026年上市目指す

■従来品比で最大30%のCO2削減、サステナブル社会の実現へ貢献

 日本板硝子(NSG)<5202>(東証プライム)は12月3日、フロート板ガラス製造時に発生するガラスの端材を活用し、産業用光輝材の新たな製造技術を開発したと発表。従来、再利用が困難とされてきたガラスカレットを原料として使用することで、廃棄ガラスの削減と、CO2排出量を最大30%削減できる革新的な「METASHINE ECO」の開発に成功した。

 同社は、これまで独自開発のTAガラスを基材とした「METASHINE」シリーズを展開してきた。今回開発した「METASHINE ECO」は、サプライチェーンからの低エネルギー素材へのニーズに応える製品として、採掘、輸送、混合、溶融の各工程におけるエネルギー使用量を大幅に削減する。

 NSGグループは、新中期経営計画「2030 Vision: Shift the Phase」において、脱炭素化を重要な戦略の一つと位置づけている。METASHINE ECO™の開発は、持続可能な社会の実現に向けた同社の環境配慮型イノベーションの具現化と言える。2026年の上市を目指し、さらなる量産化技術の確立に取り組んでいる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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