【どう見るこの株】リベロは初配当の権利取りを3Q高進捗率業績がフォローして急続伸

■株主還元を強化、配当性向30%を目標に

 リベロ<9245>(東証グロース)は、前日4日に30円高の1290円と急続伸して引け、10月28日につけた直近安値1079円から出直る動きを強めた。同社株は、今年11月14日の今2024年12月期第3四半期(2024年1月~9月期、3Q)決算の開示に合わせて、初配当と記念配当を発表しており、権利付き最終売買日の12月26日を前に配当権利取りの買い物が増勢となった。3Q業績自体も、大幅続伸して3Qとして過去最高を更新し、12月期通期予想業績に対して高利益進捗率を示したこともフォローの材料視されている。

■不動産会社向けサービスのユーザー数と単価が好調に推移

 同社の今12月期3Q業績は、売り上げ28億2700万円(前年同期比24.4%増)、営業利益5億7100万円(同2.41倍)、経常利益5億8100万円(同2.42倍)、純利益3億9100万円(同2.67倍)と大幅続伸して3Qとして過去最高利益を更新し、純利益は、今期通期予想の1億7000万円(前期比63.5%増)を大きく上回る高進捗率を示した。引っ越しや新しい生活に必要な手続きを支援するサービスで、不動産会社向けサービスのユーザー数が14万1154人(前年同期比7.7%増)、単価が9428円(同12.9%増)と伸び、売り上げが13億2600万円(同26.5%増)、売上総利益が22億8700万円(同16.9%増)と好調に推移したことなどが寄与した。

 今12月期通期業績は、期初予想を据え置き売り上げ32億5000万円(前期比12.0%増)、営業利益2億6000万円(同45.6%増)、経常利益2億6300万円(同46.8%増)、純利益1億7000万円(同63.5%増)と見込んでいる。配当は、設立以来、財務体質の強化と事業拡大に向けた内部留保の確保を優先して無配を続けてきたが、株主への利益還元を経営の最重要課題として位置付けて配当性向30%を目安に初配当する。今期は、普通配当14円に創立15周年の記念配当10円を上乗せして年間24円を予定している。

■ミニGC示現で上昇トレンド転換を示唆しまず年初来高値調整幅の半値戻しへ

 株価は、今年2月の前期業績の上方修正でストップ高を交えて1898円まで買われ、7月には年初来高値1970円まで上値を伸ばしたが、8月の全般相場急落時には1222円と調整し、その後の今期第2四半期の好決算で1579円と持ち直す場面もあったが、1079円安値まで再調整し、今期3Qの高利益進捗率業績と初配当で1348円まで持ち直し、5日移動平均線が25日移動平均線を上抜くミニ・ゴールデンクロス(GC)を示現して上昇トレンド転換を示唆した。まず年初来高値から直近安値1079円への調整幅の3分の1戻しの1376円クリアから半値戻しの1524円を目指そう。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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