【どう見るこの株】ビープラッツは下値固め完了、21年3月期黒字化予想

どう見るこの株

 ビープラッツ<4381>(東マ)はサブスプリクションのための統合プラットフォームを開発・提供している。22年3月期は新規契約社数の増加などで大幅増収増益予想としている。DXの流れも背景に収益拡大を期待したい。株価は水準を切り下げる形で軟調展開だったが、下値固め完了感を強めている。出直りを期待したい。

■サブスプリクション統合プラットフォーム「Bplats」を展開

 ビジネスプラットフォーム事業を展開し、サブスプリクション統合プラットフォーム「Bplats」をクラウドサービスで提供している。DX支援プラットフォームとしての事業を推進し、21年夏には新サービス「Bplats Connect」を提供開始する。

 21年7月にはトヨタファイナンスの「TFC SubscMall」に「Bplats」が採用された。9月8日には子会社のサブスクリプション総合研究所が、日本管理会計学会主催の産学共同研究「サブスクリプションビジネスのモデル化とその評価に関する研究」に参画すると発表した。

■22年3月期大幅増収増益予想

 22年3月期連結業績予想は、売上高が21年3月期比19.9%増の9億05百万円、営業利益が2.3倍の81百万円、経常利益が2.1倍の75百万円、親会社株主帰属当期純利益が58.3%増の49百万円としている。

 第1四半期は、売上高が前年同期比6.6%増の1億85百万円で、営業利益が3百万円の赤字(前年同期は8百万円の赤字)、経常利益が4百万円の赤字(同10百万円の赤字)、親会社株主帰属四半期純利益が5百万円の赤字(同8百万円の赤字)だった。初期費用等のスポット収入は減少(19.4%減収)したが、新規契約社数の増加でストック収入が増加(23.6%増収)し、売上高、利益とも第1四半期として最高だった。契約社数は32社増加して151社となった。

 通期は、新規契約社数の増加やオプション機能追加による安定的・継続的利用を見込み、大幅増収増益予想としている。収益拡大を期待したい。

■株価は下値固め完了

 株価はほぼ1年にわたって水準を切り下げる形で軟調展開だったが、下値固め完了感を強めている。出直りを期待したい。9月17日の終値は1688円、時価総額は約40億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■金融・医療・公共分野に特化した高精度処理、低コストで安全運用可能  NTT<9432>(東証プラ…
  2. ■ジャイアンツ球場隣接の221邸、シニアの健康・交流を支える新拠点に  フージャースホールディング…
  3. ■IT・スタートアップ中心に若手CEO台頭、経営のスピード化が進展  帝国データバンクは10月14…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■気温急低下がシーズンストック相場発進を後押し  今週のコラムでは、バリュー株選好の別の買い切り口…
  2. ■「押し」のAI株より「引き」のバリュー株選好で厳冬関連株の先取り買いも一考余地  「押してだめな…
  3. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  4. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  5. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  6. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る