住友大阪セメントなど3社、世界初のCO2再資源化人工石灰石を使用した紙「ロカボ紙」を開発

■2025年大阪・関西万博で使用へ

 住友大阪セメント<5232>(東証プライム)は1月30日、王子エフテックスと富国紙業と共同で、CO2再資源化人工石灰石を使用した紙「ロカボ紙」の開発に成功したと発表。この紙は、従来の紙製品に比べてCO2排出削減と埋立処分場の延命効果を兼ね備えた環境性能を実現している。同製品は、2025年の大阪・関西万博で住友グループのパビリオン『住友館』の記念品として使用される予定である。

 ロカボ紙は、王子エフテックス株式会社の高級印刷用紙をベースに開発され、原料の一部をCO2再資源化人工石灰石に置き換えることで、従来の紙製品にはない環境性能を実現した。この人工石灰石は、廃棄物に含まれるカルシウム源にCO2を鉱物固定して製造されており、1kgあたり約420gのCO2を固定化することで、CO2排出削減に貢献している。また、廃棄物の再資源化により、埋立処分場の延命効果も期待できる。

 住友大阪セメントは、今後もCO2再資源化人工石灰石の適用量拡大や本製品の安定供給技術の検討を進めるとともに、さらなるCO2削減のための技術開発を推進し、社会全体でのカーボンニュートラル実現に向けたモデルとして発信していく方針である。この取り組みは、セメント業界と製紙業界双方にとって重要な一歩となることが期待されている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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