東京メトロは強もみあい、第3四半期2割増益だが通期予想を据え置き目先的な売りも

■旅客運輸収入など好調、情報通信事業も「営業許諾料」など増加

 東京メトロ(東京地下鉄)<9023>(東証プライム)は2月7日、小安く始まった後1761.0円(19.5円高)まで切り返す場面を見せ、強もみあいの売買交錯となっている。6日の15時30分に発表した第3四半期決算(2024年4~12月・累計/連結)は営業利益、経常利益とも前年同期比で2割増加するなど好調だったが、11月に発表した第2四半期決算でも営業、経常利益は2割増だった上、通期予想を増額修正しなかったためか、目先的な売りも出ているようだ。

 第3四半期累計の連結決算は、営業収益が前年同期比5.1%増の3061億06百万円で、経常利益は同22.2%増の693億20百万円だった。、旅客運輸収入等の増加により売り上げが拡大し、「勤務に係る支払清算金及び固定資産の減損損失を特別損失に計上したものの、増収に伴い、全ての段階利益が増益」(決算説明資料より)になった。情報通信事業も「携帯電話第4世代通信サービス整備の進捗に伴う営業許諾料の増加等により増収増益」となった。

 通期(25年3月期)の連結業績予想は全体に前回予想を据え置き、売上収益は4075億円(前期比4.7%増)、経常利益は767億円(同16.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は523億円(同13.1%増)を継続した。3月期末は党派1株40円(前期比8円の増配)の予定。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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