大阪大学・川崎重工・三井化学がCO2からメタノール・パラキシレン合成に成功

■従来比でCO2排出量を大幅削減可能な製造方法を実証

 大阪大学、川崎重工業<7012>(東証プライム)、三井化学<4183>(東証プライム)の三者は2月20日、NEDOの事業として採択された「カーボンリサイクルを志向した化成品選択合成技術の研究開発」において、CO2を原料としたメタノールおよびパラキシレン合成の実証試験に成功したと発表。この取り組みは、2050年カーボンニュートラル社会の実現に向けた技術開発の一環として進められた。

 実証試験は、広島県大崎上島町のNEDOカーボンリサイクル実証研究拠点で実施された。本開発により確立された技術は、従来の石油資源を原料とする製造法と比較して、CO2排出量を大幅に削減することが可能となった。

 メタノールは環境負荷の少ない船舶用燃料として、またパラキシレンは衣服やペットボトルなどのポリエステル樹脂原料として広く利用されている。本技術により、工場排出や大気中から回収したCO2を有効活用することで、CO2の排出削減および固定化を実現する。今後は事業化に向けた取り組みを推進していく。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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