マーケットエンタープライズ、沖縄県北谷町が不要品リユース事業で「おいくら」と連携を開始

■リユース施策導入による廃棄物削減

 沖縄県北谷町(町長:渡久地 政志)とマーケットエンタープライズ<3135>(東証プライム)は、2025年3月5日(水)に、地域社会における課題解決を目的としたリユース事業に関する協定を締結し、連携を開始すると発表。マーケットエンタープライズが運営するリユースプラットフォーム「おいくら」を用いて、不要品を捨てずに再利用する仕組みを構築し、北谷町の廃棄物削減と循環型社会の形成を目指す。

■背景・経緯

 北谷町では、一部事務組合(一般廃棄物共同処理施設)との連携や、3R推進運動の啓発により、リユース推進を進めてきた。しかし、粗大ごみとして排出された不要品の中には、リユース可能なものが多く含まれ、ごみの排出量が増加している。そのため、町では、リユース促進につながる新たな施策導入の可能性を模索していた。

 他方、マーケットエンタープライズは、リユース事業を中心にネット型事業を展開し、「持続可能な社会を実現する最適化商社」をビジョンに掲げ、「地方創生SDGs官民連携プラットフォーム」への参画や、「楽器寄附ふるさと納税」実行委員会の一員として活動を続けるなど、官民の垣根を超えたSDGsへの取組に注力してきた。

 こうした中で、マーケットエンタープライズが北谷町に働きかけ、「リユース活動促進による循環型社会の形成を目指したい」という互いのニーズが合致したため、「おいくら」を用いた今回の取組が実現した。

■「おいくら」とは・・・

 おいくらは、マーケットエンタープライズが展開するリユースプラットフォームである。不要品を売りたい方が「おいくら」を通して査定依頼をすると、全国の加盟リユースショップに一括査定依頼され、買取価格を比較することができる。一度の依頼だけで不要品の買取価格をまとめて比較し、売却できる手軽さが好評で、これまでおよそ130万人(2024年6月末日)の方に利用されている。

■北谷町の課題と「おいくら」による解決策

 北谷町では、申請による戸別収集にて粗大ごみ収集を行なっているが、原則、大型品や重量のあるものでも、町民が自宅の外へ運び出す必要がある。「おいくら」は、希望すれば自宅の中まで訪問し、運び出しまで対応する出張買取が可能で、大型品や重量のあるものでも売却が容易にできるようになる。

 加えて、町では回収していない冷蔵庫や洗濯機などの家電リサイクル法対象製品も、まだ使えるものであれば買取できる可能性がある。不要品売却と受け渡しは、最短だと「おいくら」を通じて買取依頼をした当日に可能となる。なお、町民のサービス利用はもちろん、町の費用負担もない。

■今後について

 3月5日(水)15時30分(公開時間が前後する可能性がある)に北谷町ホームページ内へ「おいくら」の情報が掲載され、直接不要品の一括査定申し込みが可能になる。

 北谷町と「おいくら」の連携により、二次流通の更なる活性化による循環型社会の実現や社会全体での不要品削減が見込まれると共に、自治体の廃棄物処理量や処理コスト削減にもつながる。また、本同取組によって、売却という形で簡単に不要品リユースができることを町民が認知することで、「廃棄ではなく、リユースする」という選択肢が増え、多様化する不要品処分ニーズに応えることができる。

 加えて、町民のリユースに対する意識の変化、循環型社会形成の促進につながる。この官民一体の取組によって、循環型社会の形成に向けた社会的側面・経済的側面の双方の課題解決を目指す。

■沖縄県中頭郡北谷町

 北谷町は、県都那覇市から約16キロメートルの沖縄本島中部に位置し、北は嘉手納町、東は沖縄市と北中城村、南は宜野湾市に隣接している。西側は全面が東シナ海に面している。町の東部から中央部は丘陵地を成し、西部は平坦で国道58号が南北に通過している。

 産業については、卸小売業や飲食店などの第三次産業が主になっており、近年は、公有水面埋立や返還軍用地の跡地利用による西海岸一体を中心としたまちづくりが進められている。特に進出企業との共同でまちづくりを進めている美浜アメリカンビレッジの進展に伴い、沖縄県内でも賑わいのあるエリアとして高い評価を受けている。

・人口:29,260人(男性13,819人、女性15,441人)(2025年1月31日)
・世帯数:13,354世帯(2025年1月31日)
・面積:13.91平方キロメートル(2025年1月31日)
(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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