野村不動産HDが上場来高値に迫る、公示地価「バブル崩壊後で最高」など好感、不動産株は軒並み高い

■金利上昇は逆風だが地価が上がる限り問題ないとの見方も

 野村不動産HD(野村不動産ホールディングス)<3231>(東証プライム)は3月19日、続伸一段高で始まり、取引開始後に4424円(54円高)まで上げて上場来の高値4594円(2024年5月7日)に迫っている。国土交通省が18日に発表した公示地価(2025年1月1日時点)が「バブル崩壊後の1992年以降で最高」(日本経済新聞3月19日付朝刊)などと伝えられ、注目の強まる相場になっている。

 大手不動産株は、三菱地所<8802>(東証プライム)が6日続伸基調、三井不動産<8801>(東証プライム)は5日続伸基調などと強い値動きの銘柄が多い。このところ、米バフェット氏の投資会社による大手商社株の買い増しを受けてバリュー株への注目が強まる傾向になっている上、日銀の今回の金融政策決定会合(3月18、19日)では利上げを急がないとの見方が優勢の様子で逆風がおさまっている。その先は利上げが予想されるものの、調査筋からは、「不動産株の場合、地価が上がっている限り金利が上がっても問題はないとの指摘が出ている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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