Heartseedが急伸しストップ高、赤字覚悟のバイオ株なのに第2四半期黒字化し意外感

■iPS細胞で次世代の心臓疾患治療法の開発に取り組む、臨床試験結果に期待が

 Heartseed(ハートシード)<219A>(東証グロース)は6月13日、急伸相場となり、取引開始後からストップ高の3750円(700円高、23%高)で売買され、後場は買い気配で始まった。12日午後に発表した第2四半期決算(2024年11月~25年4月。累計)が各利益とも前年同期比で黒字化し、意外感も混じって注目集中となっている。

 iPS細胞による次世代の心臓疾患治療法の開発に取り組むバイオベンチャー銘柄。投資対象としては夢を買うバイオ株になり、業績は2の次と位置づけられているが、第2四半期決算では営業利益が前年同期の7.2憶円の損失に対し8.96億円の黒字となるなどで、一転、業績面での期待も加わる形になった。通期の業績見通しは全体に据え置き、各利益とも引き続き損失の予想を継続したが、売上高は2.7倍を見込むため、通年での黒字転換が早まる期待も出ているようだ。

 決算単信では、「実施中の冠動脈バイパス手術と併用する第Ⅰ/Ⅱ相臨床試験(LAPiS試験)において、計画しておりました低用量群5例と高用量群5例の10例の患者組入れについては、当第1四半期会計期間において最終症例の投与が完了」とした。結果が待たれる段階に移行し、結果次第ではバイオ株に特有の大材料に発展する可能性も言われている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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