木徳神糧は大きく出直る、米穀卸売りが売上高の8割以上を占め「備蓄米」関連株の妙味

■今期は売上高30%増を想定、収益は原価高と価格転嫁しだいの見方

 木徳神糧<2700>(東証スタンダード)は3月19日、3日続伸基調となり、5%高の6750円(320円高)まで上げた後もを上値に売買交錯のまま後場は6700円前後で売買され、約3週間前につけた実質的な上場来の高値6920円に向けて大きく出直っている。「メインビジネスはグループ売上高の8割以上を占める米穀卸売業」(同社ホームページ)で、政府が放出する備蓄米の引き渡しが18日から始まったと伝えられ、関連銘柄として注目が強まっている。収益的には、原価高と価格転嫁の動向しだいで不透明感が強いとの見方だが、どちらかといえば業績上振れ期待が強いようだ。

 前期・2024年12月期の連結決算は売上高が前期比3.6%増加し、営業利益は同15.3%増加。「損益面では、得意先への安定供給に努めるとともに適時適切に価格転嫁を進めたこと」(決算短信より)などにより過去最高益となった。今期・25年12月期の連結業績予想は、「米穀取引価格の高騰に伴う売上原価の上昇と、販売価格への転嫁による売上高の大幅な増加を見込んでおり」(同)、売上高は前期比30.3%増、営業利益は同5.2%増などとした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■全従業員にAI活用徹底、業務改革を本格化  LINEヤフー<4689>(東証プライム)は7月14…
  2. ■50年以上親しまれたかぜ薬が国内市場から姿を消す?  大正製薬は7月14日、塗るかぜ薬「ヴイック…
  3. ■鈴鹿8耐で新型CBコンセプト登場  ホンダ<7267>(東証プライム)は7月11日、大型ロードス…
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■01銘柄:往年の主力株が再評価、低PER・PBRで買い候補に  今週の当コラムでは、買い遅れカバ…
  2. ■日米同時最高値への買い遅れは「TOPIXコア30」と「01銘柄」の出遅れ株でカバー  日米同時最…
  3. ■東京株、NYダウ反落と首相辞任で先行き不透明  東京株式市場は米国雇用統計の弱含みでNYダウが反…
  4. ■株式分割銘柄:62社に拡大、投資単位引き下げで流動性向上  選り取り見取りで目移りがしそうだ。今…
  5. ■金先物相場を背景に産金株が収益拡大の余地を示す  東京市場では金価格の上昇を背景に産金株が年初来…
  6. ■大統領の交渉術が金融市場を左右し投資家心理に波及  米国のトランプ大統領は、ギリシャ神話に登場す…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る